TVを観ていたらアジノモトのCMに出遭いました。
小栗旬が長らく務めるほんだしの
「うちの満菜みそ汁編」 です。
何故気に留まったかといいますと音楽が
「広い河の岸辺」
だったからです。
この曲は「蛍の光」と同じくスコットランド民謡です。
長調なのに短調めいて聞こえるところが、
日本人の琴線に触れるものと思われます。
ところで、
CMに使われるにしては元は憂いのある詩です。
広い河を渡ろうと漕ぎ出した小舟が、
ふたりの愛の重さに耐え切れず沈みかけます。
沈み方も泳ぎ方も知らない、
主人公はどうなったのでしょうか。
しかし歌の締めは、
広い河があるならふたりで漕ぎ出そう、
と結ばれます。
明るい未来を暗示しているものの、
このふたりは捨て石に過ぎなかったのだろうか。
そんな哀しい想像を掻き立てられます。
かと思えば、
ベト7一楽章に歌を付けたCMもありました。
クラシック音楽が多用されるのは、
コピーライトが切れたフリーウェアだからです。
きっとそのうちに、
AIが作曲するようになるのでしょうね。
ヒトによる創作が買い叩かれるとしたら、
それは文化的な社会では無いと指摘するところです。
世知辛いことです。
とても憂慮しています。
お付き合いくださりありがとうございます。
дякую デャークユ