昨夜は私の船旅経験における、
二番目の時化でした。
波の塊が船体に当たり白く打ち砕け、
その度に船体鋼板が震えて、
太鼓と同じくして怒音を轟かせます。
壁にもたれて座っていても体が傾きますし、
廊下を歩くにしても玉が転がる如く右往左往します。
幸いにして私は船酔いしない質です。
非日常を楽しんでいました。
しかしながら妻は、
今まで何度か船酔いに打ちのめされて、
食事が摂れないことがありました。
それを案じて乗船前に酔い止めを買い求めました。
その効果があったのは間違いありませんが、
この時化で食欲があるとは筋金が通ったものです。
この航路のフェリーにはレストランがありません。
よって往路では夕食用にデリ弁当を、
朝食にカップ麺を持ち込んだのでした。
レストランが無い代わりに、
冷凍食品の自販機があります。
それ専用の電子レンジも設備されています。
復路ではそれを試してみようよ。
ということになったのでした。
野菜カレー
冷食にしてはなかなかどうして味は良いです。
ただひとつの量がとても少なく、
シニア向けかと感じたほどです。
妻もふたつ食べるほど元気でした。笑
長靴一杯は要りませんが、
結局ふたつで ¥1,000 を超えました。
コスパはイマイチです。
目覚めると揺れはありません。
浦賀水道を過ぎて湾内に入ったようです。
早朝に下船して帰路に就くと、
1時間もかからずに到着できました。
ご褒美休暇中の妻は
「社会復帰する自信がないわ…」
そだよねー…
今宵のディナーは海辺のリストランテへ。
サーファーのライディングを観察しながら、
スプマンテで乾杯します。
アンティパストミスト
和牛サーロインのタリアータ
ペッシェにもカルネにも、
明日葉が添えられていました。
しかしその名は説明に現れず終いです。
熱を浴びてクセは淡くなっているものの、
この風味、ダメな人にはダメだと思うのです。
脛に傷を持たないのならば、
説明したほうがいいんじゃないかなあ…
お付き合いくださりありがとうございます。