こんにちは、

あるいははじめまして。

日々の献立を綴っています。

よろしければ立ち寄っていってください。

 

件の蕎麦屋は今日も休業でした。

こういう時勢なので心配になります。

途中でバイクを停めて近隣の蕎麦店を検索します。

 

つづら折りの坂を上って行くと、

駐車場は満車になろうとしていました。

 

銀杏の大木

 

立派な門をくぐると詰所があります。

そこで入場料¥500を支払います。

食事の会計の際に払い戻されるそうです。

敷地内は広い庭園に設えられています。

上り下りのある散策路を進むと、

風情ある大きな建物にたどり着きました。

エントランスは硝子の引き戸です。

中からワイシャツに半纏といういで立ちの、

若い番頭さんが戸を引いて迎えてくれました。

 

海を見下ろせます

 

店内は田舎風のアコモデーション。

丸太に座布団とは質素ながら苦しくないものです。

季節のおすすめに、

園内で採れたふきのとうを天婦羅にした

「天せいろ」

があったので即決しました。

蕗の薹はひとつぶで寂しいところではありますが、

海老二尾、鱚一尾、烏賊一枚、茄子、ピーマンと、

なかなか贅沢です。

 

大盛り無料に甘えると、

正方形のせいろが二枚重ねで届きました。

きちんと水切りされてするりと手繰れます。

よく〆られた美しい更科です。

見た目こそうどんとは似ているものの、

まったく非なるこの歯切れの良さが堪りません。

薬味の葱がとても薄く上品です。

水にさらしても香っています。

生山葵が粗摺りなので、

つんとせず優しく香ります。

 

つゆも絶品の味わいです。

潔く鰹節のみの出汁。

鉄分の酸化したにおいがする店も多いというのに、

そういうニュアンスは微塵もありません。

よく馴染んだ返しがとても良く調和して、

非の打ちどころがありません。

天婦羅の衣も炭水化物ですので、

案外お腹いっぱいになりました。

 

食後は庭園を散策します。

水仙がいたる所で花を咲かせています。

梅もほころんでいます。

 

白より紅のほうが早いようです。

 

散策路の傍らには、

艶のあるツワブキの葉が続きます。

黄色い花が満開の頃は見事なことでしょう。

 

竹林

 

築庭の滝。

水は無くとも川が見える…

そんな庭園設術は素晴らしいものです。

 

 

 

献立

チャバタのサンドウィッチ

 鱈のブランダード 黒オリーブ フェンネル

 カットステーキ サラダミックス 芥子バター

淡路島オニオンスープ (市販品)

 

チャバタはイタリアのパンのひとつです。

ある意味フォカッチャとは対極にあると思います。

細かくぎゅっと詰まったフォカッチャに対して、

気泡が大きくざくっとした食感が楽しいチャバタです。

トーストするとその感触をより楽しめます。

 

肉はアンガスビーフです。

味付けされたサイコロカットを両面焼きました。

余熱を使うとロースト状になります。

 

 

 

 

 

長い駄文を失礼致しました。

お付き合いくださりありがとうございます。