己の身に訪れる物事は、

何かしら何処かでつながっている。

半世紀を生きた者の統計として、

そのような実感を得ています。

 

妻がヘアサロンを予約したというので、

ランチは最寄りのターミナルへと電車に乗りました。

「つけ麺が食べたいな」

と言うのを何とか逸らそうとする私。

つけ麺は硬くて塩辛くて炭水化物で、

歳を重ねて得意ではなくなりました。

 

私はスンドゥブを食べたい気分でしたので

「今時季なら牡蠣が入ってる筈だよ」

と無類の牡蠣好きの彼女を誘導しました。笑

なびいてくれてありがとう。笑笑

 

ふたりして同じ牡蠣スンドゥブを注文したものの、

私的にはいまいちな品でした。

そもそもタテギがきちんとしていませんし、

牡蠣が縮んでいます。

豆腐は崩れていてコシも味もあんまりです。

セットのチジミは作り置きで冷めて粘るのみ。

つけ麺に妥協してもよかったかなあ…

 

妻と行動を分かちてぶらぶらします。

デパ地下で見つけたのはヤガラの柵。

レアな魚とはいえ単価が折り合わず見送ります。

奇しくも9月の沖縄で見かけた異形な魚です。

そしてひとり電車で帰途に就きます。

行きに乗った編成にまたも乗るとは奇遇なものです。

 

夕食はさぼります。

コロナ禍以降は外食を疎んでいた妻ですが、

外食の提案と帰りの運転を受け容れてくれました。

外で飲む酒はやはり旨いものでした。

 

帰りの運転を委ねてナビに徹していると、

遮られた踏切りを通過していったのは、

昼間のあの編成ではありませんか。

行きにもこいつに遮られたのを思い出し、

偶然でも奇遇でも無い何かにを思いを致しました。

 

お付き合いくださりありがとうございます。