深夜に欲するクラッシック。

 

何か音楽をとCDトレイを開けると伊福部昭がありました。

伊福部は日本的で好きなのですが、

30分も聴いてから

「これは違う」

と元のケースに収めようとしたらそこにあったのは、

 

バイロイト サヴァリッシュのタンホイザー第二幕でした。

折角マーラーの5番アダージェットでシルキーな音楽に浸る筈が…

タンホイザーのあの名曲には勝てませんでした。

 

よろこびに みちあふれ いざたたえん とわのさち

 

中学3年生の音楽のテストで歌ったのがタンホイザー行進曲でした。

男子一番に呼ばれて迷うことなく歌いましたよ。

あの時は緊張をそれほど感じていませんでした。

若さですね。

 

とは言ってもワーグナーは夜食には重いのです。

入場の合唱を聴いてすぐトレイを替えました。

 

バーンスタインとウィーンフィルのマーラー5番ライブ、

これは間違いありません。

 

ああいいなあ、この急がない感じ、葬送行進曲。

蛇足ですが「マーラー」と打ち込んだら「麻辣」と変換しやがりました。

学習してるね、俺のノートPC。

これも全曲聴きたいけど惜しくもスキップ

第四楽章へ。

 

きわめておそく。

艶めかしいくらいにシルキー。

蕩けそうなくらいに。

嬰ハ短調はきちんと変換してくれました。笑

 

バーンスタインといえばオザワはその弟子です。

小澤征爾さんも体調がふるわないようで気がかりです。

 

オザワときたらさらに耳直しです。

小澤征爾さん自らナレーションする

プロコフィエフのピーターと狼。

古巣のボストンシンフォニー。

これも間違いない。

ピーターの主題はまるでRPG音楽の原点のようです。

ああこのストリングス堪らないす。

 

オザワを生で聴いたのはトリフォニーのバルコニーでした。

ショスタコの5番。

あの5番は政治や思想のニュアンスなくただただ美しかった。

私の人生最初で最期のライブオザワ、思い出深いです。

again

 

ああまだダメだ。

行きつくのは古典か。

バッハの無伴奏チェロ組曲。

ここにたどり着くまで長かったよ。

やっと無意識が訪れる。

永遠に眠ってしまいたいけれど。

朝の薄明がそれを妨げます。

 

ある眠れぬ夜のことでした。