昔は貧乏ツーリング旅行でしたので、
食事付きの民宿にでも泊まらない限り、
昼食も夕食も簡単に済ませていました。
その土地の名物を調べもしなかったとは、
つくづくもったいないことをしてきました。
はじめて熊本へ行ったときも太平燕というものを知らず、
名物といえば芥子蓮根という認識しかありませんでした。
そんな反省も込めて"タイピーエン"を時々作っています。
麺ではなく春雨を用いる汁もの料理です。
海鮮と肉、野菜を炒めたものを載せると立派な逸品です。
長崎ちゃんぽんの麺を春雨に替えたものと想像すると、
かなりニアリーイコールだと思います。
今回は大拉皮で再現してみます。
献立
太平燕
海老ビーツ餅(試作品)
蓮根若布酢
豚骨出汁を家庭で引くのは手間なので、
鶏がら出汁を引いたところに、
豚骨出汁の素にて補完するのが現実的だと思います。
ひとつでも自然由来のものを含ませると、
"もと"を足してもそれほど気にならないものです。
馬鈴薯が原料の大拉皮は緑豆春雨と較べると胃に重いです。
ひとりぶん70gくらいだと思います。
太平燕の特徴は揚げた茹で卵を添えることでしょうか。
載せる具はあるもので十分です。
手前味噌ながらとてもおいしく出来ました。
大拉皮の透明感が食欲をそそり、
つるつるもちもちとした食感が堪りません。
熊本地震から4年。
慎んで犠牲になられた方々へ哀悼の意を表します。
被災された皆様には心より応援申し上げております。
きょうも読んでくださってありがとうございます。