昔の話です。

父方の祖父が亡くなったので、

葬儀のためY県へ急行しました。

 

そこでの三日間、

まったく肉魚は出ませんでした。

食卓に上がるのは毎日同じ野菜ばかり。

青菜、いんげん、牛蒡、細筍、を

胡麻和え、白和え、胡桃和え、で食べていました。

おいしいのだけどさすがに飽きます。

家族と車に同乗してきたものの耐えきれず

「明日の特急で先に帰るから」

とひとり乗車しました。

 

せっかくのランチはどうしようか迷いました。

Y牛は高い(当時の私には手が出なかった)し、

なら手毬寿司で妥協しようと買い求めました。

 

お~~っ!

何日ぶりの動物性蛋白質なんだろ!

その時は一時的に満足したものの、

その先数時間列車に揺られてリセットされました。

 

そうして地元の駅に到着して、

真っ先に向かったのは

「マクドナルド」

なのでした。

不謹慎だと思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、

その時私の顔の肌は皮が剥がれていました。

三日間動物性蛋白を摂らなかったことが要因でしょう。

見苦しい有様でした。

化粧水など必要としなかった歳頃でしたので、

大きな異変でした。

 

それにしても、

久々のマックは身に沁みました。

肉うめー!

体が求めるものを供給して生き返った気分でした。

 

それがいまや

どちらかと言うとベジーに傾いています。

そのことを踏まえて我が家のメニューについて妻は指摘しました。

 

Q.お肉は出ないの?

A.たまに行くホルモン屋か外食でしのいでください。

シェフの気まぐれでたまに出ます。

WWWW

 

仕方無いんです。

栄養バランスも考えますし、

元々魚のほうが好きですから。

何よりその日の安いものに頼ってしまいます。

献立

ラムスペアリブの蜂蜜ビネガー漬け焼き コリアンダー添え

切り昆布と海老のマリネ

レタスサラダ

人参のスープ

とちぎの星のおいしいご飯

ラムスペアリブが筋っぽいのは想定内です。

柔らかくするコンディメンツより、

肉を切ったほうが効果があるだろうと、

骨から離れぬよう飾り包丁を入れました。

そのうえで粗みじん玉葱とタイム、

塩、胡椒、酢、蜂蜜とハーブミックスを施して、

三日間浸け込みました。

浸け込み液はパンの焦げを削ぎながら煮詰めます。

酸味は焼くと飛んでしまうので、

玉葱の甘さが際立つソースに仕上がりました。

 

夕食の用意は苦ではありませんが、

コロナ禍により外食できなくなったのは、

ちょっとした負担、不満です。

 

きょうも読んでくださってありがとうございます。