加齢とともに油物を好まなくなり、
キッチンを汚したくないこともあって、
揚げ物の調理を避けるようになって久しくなります。
でも山菜の天ぷらだけは別格なのです。
その日その時かならず食べられる保証は無いものですので。
そうは言っても、
多種を少量望むにはタイミングの見極めが重要です。
日持ちするのか?他の調理法があるのか?
何よりも
「せめて三種は欲しい」
このハードルは高いです。
たとえば、
秩父の芝桜祭りの露店はそれを簡単にクリアしてしまいます。
こしあぶら、もみじがさ、胡桃の芽、たらの芽、
どれも天然ものです。
もみじがさはお浸しにできます
しかしこの春は不穏ですよね。
新型コロナウィルスの影。
春だけでなくいつまで続くのか分からない迷路にはまっています。
食料自給率の低いこの国は大丈夫なんでしょうか?
洗って加熱すれば可なのでしょうか?
お勤め、学習に通うご家族にも手洗いうがいは勧めてください。
国難は今です。
私たちの行いで食い止めましょう。
献立
天ぷら 独活の芽、行者にんにく、筍、海老
菜花の芥子醤油和え
冷やし盛り信州蕎麦
つゆ 天つゆ 茅乃舎出汁
余談です。
昨日、「茅乃舎だし」で有名な、
(株)久原本家様より往復郵便はがきにてDMが届いていました。
これは何のための促販なんだろう?
率直にそう思いました。
単純に営業時間を短縮したり、
休業にするのとは覚悟が違います。
たしかにこの社の出汁は美味しいですし高価です。
それでも買い求めてしまうのは、
高い品質に信頼を寄せているからに他なりません。
産地や原材料、消費期限などの偽装ばかりが、
スキャンダラスに報じられます。
でも、
こういう徳の高い行いが、
人目につかぬところで行われていることが清く感じられます。
徳の高い水が下へ下へと流れるのと同じように。
誇ったら徳ではなくなるのですから。
きょうも読んでくださってありがとうございました。