まさか桜と雪を同時に目にするとは思いも寄りませんでした。

こういう時節ですし、

外出が控えられてよかったのかもしれません。

 

近所に川があり両岸が桜並木になっています。

まだ五分咲きほどで蕾があるというのに、

風雨が強かったのか川面には花筏が現れていました。

そして撮影30分後に同じ所を通ったところ、

すでに雲散霧消していました。

儚いものなのです。

 

話は変わります。

先日都心のマルシェにて、

福島県産の行者にんにくを手に入れました。

この頃のものは栽培だろうと思いますが、

滅多に手に入らない品なので即買いしました。

「レシピはあとからついてくる」

(我ながら名言かと・笑)

行者にんにくと言えば…随分以前のことです。

スノーボードで滞在した夕張リゾート売店での、

店員さんとの会話をいまでも覚えています。

「行者にんにくが生えてくると春を実感するんですよー」

「ジンギスカンと焼くのが恒例なんですよー」

凍てつくこともある冬の北海道に、

行者にんにくは待ち望んだ春の到来を告げる草なのでしょうね。

 

行者にんにくは葉を使います。

斜めざく切りにします。

豚ハツは細切り、塩胡椒醤油します。

玉葱は1/8のくし切りです。

豚ハツから硬い順に炒め合わせます。

調味はお好みでどうぞ。

私は豚ハツの下味だけで十分に感じます。

紅菜苔は生食できますが太い部位は切り落とします。

切落し部位は他のお浸しに忍ばせたり汁の実に流用できます。

使う部位は食べやすいようにカットします。

熱した出汁を調味したらそこに紅菜苔投入。

ひと混ぜして余熱を入れます。

この野菜は加熱すると茎の紫が緑になります。

紫を残す試みをしてみました。

献立

豚ハツと行者にんにくの炒め

紅菜苔の生浸し

小鉢(残解凍)

豆腐とお揚げの味噌汁

とちぎの星のおいしいご飯

 

今宵は妻とふたりぶんです。

行者にんにくも紅菜苔も気に入ったようでした。

 

行者にんにくのレシピとして、

産地の人たちは口をそろえてこう言います。

「醤油漬けにするの?」

たしかにジビエとの相性は抜群ですし応用も利きます。

韮とは異なる甘い香りが特徴です。

とは言えせっかくのフレッシュなので、

フレッシュらしい調理を試みました。

 

根元の硬い部位も、

中華における香味、にんにくや葱と同様に扱えます。

でも産地の人がせっかく勧めてくれているので、

小口切りにして醤油漬けも作りました。

日の目を見るのか怪しいところではありますが…

 

きょうも読んでくださってありがとうございました。