俺の11月の吉方位は北西です。

師匠の言葉によると、

地位を得る、繁栄を得る、窮極を打開する、

そういったニュアンスがある方位だそうです。

その効用はすぐには現れないし、

続けて実践しないと意味がないそうです。

 

                                 ヴィンヤード

欧州ではこのように立ち木のスタイルで葡萄を育てるそうです。

もちろん育てる品種によってそのスタイルは違ってくるものだそうです。

この地域では日本の在来種ではない品種を主体に栽培しているので、

このようなヴィンヤードをたくさん見かけました。

 

前回訪ねた産地は、

山から盆地へ下りてゆく扇状地にありました。

今回訪ねた土地はちょっと違って、

連峰から下りるなだらかな一枚の斜面にテロワールが点在していました。

道の右側には稲の刈り取りが済んだ棚田(rice terrace)、

左側には葡萄畑、

土壌の違い、水はけの良し悪しで使い分けされているのでしょうね。

こんな小さな島国なのに、

亜寒帯から亜熱帯まであり、

山岳も平野もあり、

とても美しい国なんだと思いをあらためました。

 

                                     もみじ

都会には自然の営みがありませんから、

それを必要とする人は腐敗してしまうのかもしれません。

間引かれた葡萄の房はテロワールに還元されていくけど、

コンクリートに落ちこぼれたものは、

ただ塵となって空を霞ませるだけなのでしょう。

 

人としての、

生態系の中にいるひとつの生物としての、

その本能と本分を取り戻そうと、

四苦八苦している無様さを見届けてやってください。