父は生きてました。

 

よどみなく話せるし、立ち上がるのが難儀するようでも歩けました。

病室ではなく面会室にいざなう配慮も見せてくれて安心しました。

 

思い返してみると、母と違って、

可能な範囲で望むものを買い与えてくれた人でした。

酒が過ぎて粗相したのは不問に付しましょうか。

俺も売り言葉に買い言葉で父を川に突き落としたことがありました。

母の取り成しもあって不問に付されたのは苦い思い出です。

 

家父長制を体現した人でした。

老いてだいぶ穏健になりましたが。

 

いずれ死ぬのはわかっているのですから、

アップデイトは最新にしておきたいと思いました。