百鬼夜行の楽しみ | 角を曲がれば

百鬼夜行の楽しみ

トロントのハロウィーンは楽しい。いや、ハロウィーンはどこも楽しいけど、トロントには子供のハロウィーンの他にチャーチストリートのハロウィーンがあって、それが馬鹿馬鹿しくも楽しい。


チャーチストリートとはダウンタウンを南北に走る道でそんなに長くない。で、その道の真中へんから北にかjけて個性豊かなトロント色をかもし出しているのです。真中ヘンのカールトンストリートと交差するあたりは昔からホッケーファンとホームレスと売春婦が入り混じってざわざわしています。今はホッケーアリーナが移ってしまい、ホームレスと売春婦が残った感がありますが。でも、その一本西はトロント一にぎやかで大きなヤングストリートなので、いまいち廃れきれない、寂しくなりきれない、そんなエリアです。そこから数ブロック北に上がると大学をはさんで今度は華やかなゲイの町に様変わり。お洒落なレストランやバー、怪しげなおもちゃ屋さんにファッショナブルなお店が並んでいます。


で、最初の話に戻ると、チャーチのハロウィーンとはこのゲイの町で行なわれる馬鹿騒ぎのことです。ハロウィーンの晩は数ブロック歩行者天国になり、日が暮れた7時ごろから怪しげな仮装をしたお兄さん、お姉さん方が集まってきます。そしてみんなすれ違う人々の仮装を「あら、素敵じゃない。」とか「ちょっと、その胸本物なの。」とか誉めあいます。もちろん、ゲイじゃなくてもいいんです。私も毎年行きます。仮装して。一年目より二年目、二年目より三年目と仮装もエスカレートしていくのは何ででしょうねえ。そして、ハロウィーンが終わるともう次の年の仮装を考えてしまうのも。それはやっぱり、心の奥底に潜んでるウルトラエゴがハロウィーンの闇にまぎれて騒ぎたがってるんでしょう。


実際、わさわさとすれ違う百鬼夜行軍団をみていたり、バーにの窓に腰掛けて投げキッスしているお兄さんたちを見ていると嬉しくなっちゃうんですよ。この人たちだって朝になればネクタイ締めて会社に通ってるかもしれないけど、取りあえず一年のうち一日ぐらい「あ~あ、**だったらよかったのにな~。**みたいになってみたいな~。」っていう思いかなえれたら面白いじゃないですか。もちろん、普段からかなえてる人も結構いますけど。


snow white


もちろん自己満足の極致なんだけど、周りが「すてき、すてき。」と誉めあう優しさまである馬鹿騒ぎってのはいいことなんじゃないかと思います。