2024年に公開され最近まで上映されていた劇場版「オーバーロード」聖王国編。

 

その公開に伴い、「カッツェ平野の幽霊船」という中編描き下ろし小説の上下巻が、

劇場入場特典で配布されてました。

 

公開1週目に上巻、2週目に下巻が配布されるということで、

上下巻GETするには2回劇場にいかなくてはならないという、

ちょっとセコいやり方でしたえー

 

ただ、予想はしてましたが、ブルーレイ発売時の特典になるかなと思ってたら、

やっぱりそうなったので先ほど読みました。

 

というわけで、その内容をまとめて見ました。

 

<上巻>103ページ

●モモンに扮したアインズが、魔導国から依頼された体で「カッツェ平野に現れる幽霊船の調査」に出かける話。

 

上巻の主役はワーカーチームの<拳(フィスト)>。

 

メンバーは、

 ①""吠える狼"アントワリ:リーダーで戦士
 ②"長槍"ブナズ:野伏(レンジャー)兼弓兵
 ③カンデロン・ガエリアン:信仰系魔法詠唱者兼戦士
 ④ディッツ・エルダーウッド:聖戦士(クルセイダー)
 ⑤"くたびれたおっさん"エンヴァリオ:魔力系魔法詠唱者。最年長で40歳台半ば。

  本書中で披露する魔法は以下。
  ・魔法効果範囲拡大化火球(ワイデンマジック・ファイヤーボール)
  ・第三位階怪物召喚:炎を纏う狼、毛皮が仄かに光る大熊の召喚
  ・石壁(ウォール・オブ・ストーン)

 

の5名。

 

彼らがカッツェ平野に向かう仕事の話となるので、彼ら目線の話になります。

 

カッツェ平野はアンデッドが巣食う霧に包まれた怪しい地域。

ここで<拳(フィスト)>は2種のアンデッドと遭遇。

 ・墓掘屍(グレイブデッド):難度15。6体
 ・スケリトル・ドラゴン:3体。4m以上。難度48。アニメ1期で2体登場しナーベラルに撃破された。

 

中位の魔法を受け付けないスケリトル・ドラゴン3体相手に苦戦する<拳(フィスト)>の前に、ハムスケに騎乗したモモンが登場。

さらに上空からナーベも現れ、スケリトル・ドラゴンを一蹴。

<拳(フィスト)>らはカッツェ平野から撤退する ってところまでで上巻終了。

 

相変わらず、ハムスケの評価が現地人にはやたらと高いのが面白い。

見た目は巨大なジャンガリアン・ハムスターで、

メスなのに「ござる」口調なのにニコニコ

 

<下巻>104ページ

●下巻はモモン=アインズ側からみたスケリトル・ドラゴン戦とその後の幽霊船捜索の様子が描かれます。

 

・スケリトル・ドラゴン戦ではモモンは色々と無駄な動きをしてますが、

<拳(フィスト)>らには「何か意味があるに違いない」といいように誤解されてます。

実際は戦士経験の乏しいアインズが練習がてら無駄に動いてただけ。

 

その中でのアインズは、

 ①上位物理無効化Ⅲ発動(60レベル以下の全物理攻撃無効化)
 ②完全なる戦士(パーフェクト・ウォリアー)を発動し、100レベル戦士職と同等の能力取得

してスケリトル・ドラゴンを撃退。

 

・<拳(フィスト)>らが去ったあと、モモンの仮装を解いたアインズはナーベラルと雑談し、趣味を聞いてます。

 ・ナーベラル:プレアデス、一般メイド、コキュートスとのおしゃべり
 ・ユリ:裁縫
 ・ソリュシャン:音楽鑑賞(音楽と言いにくい)
 ・シズ:可愛いもの集め
 ・エントマ:美食
 ・ルプスレギナ:人を使った積木くずし

ソリュシャン、エントマ、ルプスレギナはかなり怪しい趣味をしてる。。。

 

・アインズは幽霊船捜索に10体のエルダーリッチを作り出し放つ。
 その中の1体がカニのアンデッドを発見。大きさはハムスケ以上。
 さらに別の1体が幽霊船を発見。地上1m程を浮遊しながらノロノロ移動。

 アインズが幽霊船に近づくと幽霊船上にスケルトンたちが現れ、

 クロスボウでアインズを攻撃するが当然全く効果なし。
 アインズはスケルトンたちを一蹴し幽霊船に乗り込む。
 そこで幽霊船自体がアンデッドだと気づく。
 すると船長の姿をしたエルダーリッチ、名前はグレルネが現れる。
 グレルネはアインズに対して

  「俺の嫁(幽霊船)を寝取りやがった!」

 と激怒し火球(ファイヤーボール)を放つが当然効かない。
 結局アインズへの臣従を渋々認めたグレルネに対して、

 アインズはカニのアンデッドを倒して捕獲するよう命令。
 グレルネと幽霊船はカニアンデッドに攻撃を開始するが、割と苦戦。
 アインズはカニアンデッドを安々と倒し配下にする。
 アインズの強さを目の当たりにしたグレルネは、改めて配下になる事を認めた。
 こうして幽霊船はアインズ配下となった。


という流れで下巻が終了。

 

ちなみに幽霊船がらみで新たに配下になったモンスターは以下。

 

 ・グレルネ:船長アンデッド。エルダーリッチ。幽霊船を嫁と呼ぶ。

  自身の評価でデス・ナイトに勝てるかどうかくらいなので40レベル未満くらいか。

  やたらと良く喋る。
 ・鋼の戦乙女号:幽霊船アンデッド。炎に対する完全耐性あり。

  スケルトンが短時間で復活する。グレルネとは違い話はしない。

  その意識はグレルネしかわからない。
 ・アンデッド・アックス・ランドクラブ:カニのアンデッド。耐久力が高い

 

という感じ。

 

本編小説は後2巻で終わりとの事でいつ出るかわからないので、そのつなぎとしてはちょうどいい中編かな。

ファンならGET!

 

(おまけ)頑張って手で撮影したカラー挿絵を置いときます。

 

<上巻>

・モモンにアインズの依頼を伝えるアルベド

 

・<拳(フィスト)>vsスケリトル・ドラゴン(見開き)

 

<下巻>

・アダマンタイト級冒険者「漆黒」の面々(見開き)

 

・グレルネとアインズ