ダンダダンのラストシーンを妄想で書いてみよう!

(元ネタは某有名マンガ)

 

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静かな波の音だけがかすかに響く夜の浜辺。
仰向けに横たわる二人の人影が見える。

「きれいね」
満天の星空に手を伸ばして桃が囁く。
「うん。。。」
静かにオカルンが応える。

「終わったのね」
「…そうだね。。。」

二人はただ無言で星空を眺める。
周りには誰も居ない。
二人だけの浜辺。
さざなみの音だけが二人を包んでいる。

「わたしのこと、好き?」
星空を見上げたまま、桃がオカルンに問いかける。
少し間をおいてオカルンが答える。
「……うん。。。」

「わたしのこと、愛してる?」
しばらくして桃がもう一度問いかける。

オカルンからの答えはない。

桃は体を起こしてオカルンを見る。
オカルンは目をつぶっている。

桃はオカルンをしばらく見つめた、
「眠ったのね。。。」
と呟いてオカルンの頬を優しく撫でた。


そして眠っているオカルンにそっと口づけした。
桃の目から一筋の涙が流れ落ち、オカルンの割れた眼鏡に落ちる。

「おやすみなさい。。。あなた。。。」


夜明けがやって来る。
海の向こう、水平線の彼方から駆け足で朝日が登ってくる。
二人の姿が徐々に見えてくる。

下半身のないオカルンは穏やかな表情で横たわっている。


太陽の明るい日差しがあたりを白く染めていく。

桃の背中から透明な薄い青色の掌が伸び、オカルンの体を包みこむ。

それはまるで天使の羽に見えた。

ペールブルーの膜に包まれたふたりの姿は光の中に溶けていった。。。

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