
本日9/8(土)に行ってきました。
指揮)マッシモ・ザネッティ
ピアノ)小菅優
フルート)富久田治彦(名フィル首席)
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」
②モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ニ長調K.537「戴冠式」
アンコール)③シベリウス:5つの小品(樹木の組曲)より第5曲「樅の木」
④ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
ずいぶん行ってなかった気がすると思ったら、定期は2か月ぶりですね~
指揮者のザネッティ氏は名フィル初登場だそうです。
イタリア人らしい陽気な人でオペラ指揮もやってる人だとか。
小菅優さんは2年前のブラームス「ピアノ協奏曲第1番」以来。
ブログを確認すると、当時は強烈に眠かったようでまともに聴いてないらしい(^^;
で、今回のプログラムは最近の名フィル定期の中ではオーソドックスな方かな。
ただ、個人的にはモーツァルトとブラームスは実は苦手な作曲家だったりする。
合唱に興味が行ってるわたしとしては両者ともレクイエムは聴くものの他の曲はあまり聴かない上に、聴くと眠くなってしまう。
今回はどうなるか…
で、1曲目はグルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」。
フルート2本と弦楽器群だけで構成される7分ほどの小品で、名フィル首席フルート奏者の富久田治彦さんがソロとしてステージ中央にに立って演奏します。
曲は涼やかで穏やか。
中間部は哀愁を帯びたメロディをフルートが奏でます。
実にきれいな音色。
微笑ましいですなぁ。
②モーツァルトのピアノ協奏曲第25番「戴冠式」は、ピアノの左手がちゃんと書かれてない(のか演奏者任せなのか)とかで、どんな感じになるのかと思ってましたが、小菅さんのピアノは実に流麗で美しかった。
苦手なモーツァルトですが聴き惚れていました。
まぁ、ちょっと眠くなりましたが(^^;
曲はやっぱりモーツァルトですね。
明るく朗らか、踊るような旋律。
そういえば、昨日はモーツァルトの演奏時に携帯の着信鳴らした人がいたそうですね。
NHKがテレビ収録に来ていたのは多分、会場でも説明されていたでしょうが、そんな時に限ってそういう事する人いるんですね。
名フィルの演奏会ではそういう事はわたしがコンサートに行き出してからはなかったですが、残念です。
(以前、海外オケのコンサートで録音してる時に鳴らした人にはお目にかかりました。
録音とか収録があるとそういう行為をして目立とうとする人がいたりするのか?)
話を戻して、小菅さんのピアノ・ソロ・アンコールはシベリウスの「樅の木」。
初めて聴きましたが、こちらも素晴らしかった。
モーツァルトとは一転、大人の音楽と言うか、艶やかで時には妖艶さまで見えるほどの演奏。
息をするのも忘れるほどの圧巻の演奏で、終了後の会場の静まり返りっぷりがそれを如実に表してました。
素晴らしいピアニストです。
いよいよトリのブラームスの交響曲第1番。
2年前に聴いた時は眠くてぼけーっとしてて記憶にないし、CDすら持ってません。
今日はどうかな~と思ってましたが、そんな心配は無用でした。
圧倒的な演奏でした。
全てが完璧、聴き入ってしまいました。
これがブラームスの交響曲1番か、と初めて認識できたような。
木管の美しさ、弦楽器の響き、ティンパニの力強さ、金管の輝き、全てが調和されて引き込まれます。
各楽章が終わる度に拍手したくなった。
第2楽章の独奏ヴァイオリンと各楽器の掛け合いのも美しく響いてます。
ブラームスと言うと、暗く重く難解で気難しいと言う印象しかなかったですが、こんなに色々な表情があるんですね。
変な先入観は捨てないとと実感しました。
ザネッティ氏の指揮はイタリア人らしい陽気で情熱的な指揮っぷりでしたが、それだけでなく緩急も巧みで、オペラ指揮者と言う一面も持つ彼らしい、歌うような表現もありました。
最初、顔みたら妙に赤かったので(一杯ひっかけて来てるのかな?大丈夫?)とか思いましたが、そんな事は杞憂でした。
会場の拍手の熱の入りようもひときわでした。
本日はファゴットとホルンでお一人ずつ退官される方がいたので、ザネッティ氏からブーケの贈呈がありました。
何だか毎回こういうシーンを見ます。
今年だけで何人の人が退官されたんでしょうか。
名フィルは世代交代の時期を迎えてるようです。
そして今回の定期演奏会のプログラムには来期の定期ラインナップが発表されていました。
ぱっと見たところ、最近の選曲よりはオーソドックスになった感じですが、それでも知らない曲は多い。
今年がドビュッシー生誕150年と言う流れを受けてかドビュッシーの曲が多いですね。
段々、ソロの人の名前が分かって来たのは、少しだけ知識が増えた証拠かな。
ホルンのバボラーク氏の名前も挙がっているので楽しみです。
