$アルバレスのブログ

本日7/7(土)に行ってきました。

指揮)マーティン・ブラビンス
ヴァイオリン)田野倉雅秋
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①バックス:交響詩「ティンタジェル」
②ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲
③ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調作品44


そうか、今日は七夕か。
昨日はかなりの雨が降ってましたが、今日は青空も見える。
日本最強の雨男、雨女の邂逅も今日は神通力が効かなかったみたいです。
まぁ、本人たちにとっては晴れた方が良いですからね。
とは言え名古屋ではの話ですが。


今日は、次期名フィル常任指揮者、マーティン・ブラビンス氏の定期演奏会の日。
わが地元、中日新聞にもそのニュースは載ってました。
何だか、新しい事が起こるそうで楽しいですなぁ。


そのブラビンス氏(ちょっとケビン・スペイシー風)の挨拶が一言あってから、1曲目、バックスの交響詩「ティンタジェル」。
さっぱりわからない作曲家と作品です。
会場配布のプログラムには、バックスはストラヴィンスキーらと同年代のイギリスの作曲家だそうで、この曲は作曲者によると「ティンタジェルの崖にそびえる城と、広がる大西洋のイメージを呼び起こすように意図した」とか。
冒頭、わずかに牧歌的な雰囲気が漂った後は実に雄大な雰囲気に溢れた曲ですね。
こういう曲は疲れて落ち込んだ時に聴くと、気分が晴れてすがすがしい気持ちになれそうです。
ティンタジェルと言うのはイングランド南端、コーンウォール地方の村で、ティンタジェル城と言う遺跡が健在なんだとか。
何だか行ってみたくなりました。
CD購入決定~


2曲目はウォルトンのヴァイオリン協奏曲。
ウォルトンのCDは何枚か持ってますが、この曲のはありません。
何でも20世紀最高のヴァイオリニスト、ハイフェッツの委嘱により作られた曲だとか。
ハイフェッツはわたしでも知っている偉大なヴァイオリニストで、Youtubeで演奏シーンを見ましたが、思わずポカーンとしてしまうほどの速さと正確さでした。
このいかにも難しそうな曲を演奏するヴァイオリニストは新たに名フィルのコンサートマスターに就任した田野倉雅秋氏(ちょっと辛抱治郎風(無理あるかな))。
チラシでは眼鏡をかけていますが、この演奏ではかけていませんでした。
今回の方が若く見えます。
この曲、さすがにヴァイオリン・ソロは大変そうです。
ほとんど休みがないし、第2楽章などは超絶技巧が連発。
いつも思いますが、よくあんなに速く指が動くな~、と。
そしてフレットも無いのに正確に音程を取る技術。
やはりプロですな~。
田野倉氏、当たり前のように弾いてます。
さすがですね。
この曲、昔のサイレント映画のBGMとしてライブで演奏されていた劇伴的な印象が残りました。
まずは、CD買っておさらいします。
ハイフェッツが演奏したCDがあったので注文しました。

最後はラフマニノフの交響曲第3番。
ラフマニノフと言えばやっぱり協奏曲第2番ですね。
特に第1楽章は神がかってます。
何度聴いても鳥肌立つ。
今回の交響曲第3番は3楽章形式。
ラフマニノフの印象は影を帯びた美しいメロディーですが、この曲は明るさと楽しさ。
ところどころ映画音楽的で聴きやすいですね。
ブラビンス氏は楽章間の間をたっぷりとるタイプのようで、曲の始まり・終わりのあとの静寂が長く、緊張感が高まります。
わたしはこう言うのが好きなので、ブラビンス氏とは合いそう。
しかし、CDで予習したとは言え、やはり生演奏は全然違います。
だからコンサートはやめられないんですよね~


今回は対向配置だったので、ちょっと聴きなれない感じでしたが、ステージの様子が違うのも面白いです。
曲は各パート毎のバランスがとりづらそうなものでしたが、うまくまとまってたと思います。
拍手が中々鳴りやまなかったですし。
今日は、会場からブラビンス氏に花束が渡されてましたが、あれは一般の人でしょうか?


名フィルのHPでは次期定期演奏会の速報が公開されてました。
ブラビンス氏は3回登場。
ワーグナーにストラヴィンスキーにブルックナーと、割となじみの作曲家。
あと、気になったのは第409回に参加予定のラデク・バボラーク氏。
先日「らららクラシック」にも出演されてましたが、1度演奏会を聴いて衝撃を受けるほどの名演を聴かせてくれた世界的ホルン奏者。
また、来期も楽しみだな~

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