$アルバレスのブログ

本日6/9(土)に行ってきました。

指揮)小松長生
演奏)セントラル愛知交響楽団
オルガン)椎名雄一郎①②③⑤
曲目)
①マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
②エルガー:威風堂々
③バッハ:トッカータとフーガ ニ短調BWV565
④ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」第4楽章
⑤サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付」
アンコール⑥グリーグ:ホルベルク組曲より「プレリュード」


今日の演奏はセントラル愛知交響楽団。
名フィルに次ぐ愛知のプロ・オーケストラの1つです。
わたしがこのオケを聴くのは今回が2回目。
名フィルに比べると若い人割合が多い感じ。
コントラバスは4人中3人が女性と全体的に女性率も多い気がします。
また、セントラル愛知は練習風景を公開した上に会場内のラジオ放送でリアルタイムで解説すると言う面白い取り組みをしてます。
今のところまだ聴いた事はないですが、機会があったら是非行ってみたいです。

ちなみに、今回は18:30開演。
今までだと、土日の公演はたいてい14:00とか15:00くらいの開演だったですが、今回は平日と同じ時間帯。
ちょっと帰りが遅いな~

席はいつもと同じような1階のほぼセンター。

今回このコンサートに行きたくなったのは⑤サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」。
大好きな曲です。
クラシックを聴き始めて、まず聴いておきたい曲のベスト3にこの曲が入っていて、1回目はわざわざ東京まで聴きに行ったくらい。
オルガンの音色も好きです。
めったに聴けないですからね。
最近、オルガン聴いてないなと思った時にちょうどこのコンサートがあって飛びつきました。


で、1曲目はマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲。
5/29のコンサートでアンコール曲だったのがこの曲でした。
何か縁があります(^^)
全開のアンコールの時はそれほど印象に残らなかったですが、良い曲ですね。
しかも1曲目からオルガン付!
盛り上がりますなぁ。
とりあえずCD注文して聴きかえそう。


ここで指揮者の小松さん(ちょっと北大路欣也入ってる)がマイクで解説してくれました。
今回は指揮&司会進行もするそうです。


2曲目のエルガーの威風堂々は超有名曲。
わたしにとっては曲名と曲がすぐに一致する数少ない曲です(^^;
今回の演奏ではないですが、合唱付きのもあってそちらも良いです。
ここでもオルガンが入ります。
いやぁ、たまらんです。
オルガン三昧だなぁ。


ここでオケは退場し、ステージには指揮の小松さんと2階のオルガン席のオルガニストの椎名さんが掛け合いながらオルガン解説してくれました。
印象深かったのはオルガンの最低音と最高音を聴かせてくれた事。
最低音は聴こえると言うよりも感じるですね。
うなりと言うか響きです。
最高音は聴力検査する時の超音波のよう。
右側から聴こえて来たのは本当に右側から鳴ってるのか、最近調子の悪いわたしの左耳が機能してないのかどっちだろうか?
ちょっと不安になって来たので医者に行った方がいいかも(^^;
しかしこれは良い経験でした。
得した気分~


そして3曲目のバッハのトッカータとフーガはオルガン曲の定番ですね。
オルガンと言えばまずこの曲が浮かびます。
最初の1フレーズが鳴った時に場内にざわめきが発生。
「あぁこの曲」と言うざわめきでした。
いやぁ、さすがにオルガン1本なので堪能しました。
響き渡る重低音、意外に穏やかな中音域、軽やかな小鳥のさえずりのような高音域。
これらが混然一体となって荘厳な響きを場内一杯に湛えて行く。
天国に最も近い楽器と言う印象です。
オルガン奏者の人は練習が大変そうですね。
当然自宅に楽器は置いてないし、オルガンの設置してあるホールでないと弾けないし。
楽器と共に貴重な存在です。


オケと椎名さんが交代して次はオルガンの無い曲、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章。
第4楽章だけではちょっと物足りないと思っていたら、第2楽章の家路の箇所だけ演奏してくれました。
最近は第2楽章がたまらなく好きになって来たのでこれはうれしい誤算でした。
ここではトリのサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」の解説も同時にしていました。


そして本演奏の第4楽章。
やっぱりここだけ聴くとちょっと中途半端な気がしますね。
冒頭はもっと盛り上がる箇所ですが、散漫な感じがします。
やはり第1~3楽章までの過程が重要だなぁと感じました。


最後は本命のサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」。
通常の4楽章形式ではなく2部構成のこの曲。
ただ1部毎の前半、後半が楽章と同等なので4楽章と言えなくもないですね。
いつもはオルガンが全開で入る第2部後半ばかり聴いているのでためには全曲聴くのも良いです。
全曲通して良い音楽なのは当たり前ですし、特に第1部後半哀しさと優しさが良いです。
今回も第1部後半の穏やかさが良かった。
オルガン伴奏も優しくて。
残念なのはこの辺りから客席が落ち着きを無くしてきたところ。
ここではどこかで派手にチラシか何かを落とした後、ぶつぶつ言う声が聞こえてきました。
第2部前半では右の方にいたおじさんが飴の包みを結構な長さでガサガサさせてたし。
いよいよ始まる第2部後半で派手なオルガンが聴こえて来た時は心の中で「キターーーーーーーーーーーー!」と叫んでました。
やっぱりこ曲はこの第2部後半ですね~
豪華絢爛、荘厳、神々しさ、正に神の音楽です。
信者じゃないですが、教会に行きたくなります。
ただ、残念だったのはところどころテンポ早過ぎな感じだった事。
普段聴いてるカラヤン&ベルリン・フィルのと比べて明らかに早い。
やっぱり聴きなれてるものが手本になってしまうので違和感が…
とか思って聴いていると、今度は右後方からおばあさんたちがぼそぼそ話し始めるし…
何とか気持ちを切り替えて曲に集中し最後のティンパニがガンガン叩いて終了。
色々ありましたがオルガンはいいなぁと再確認できました。


余韻を楽しみたくて、「オルガン付」の第2部後半だけ4回くらいエンドレス再生しながら帰りました(^^)
半年に1回くらいはこの曲聴きたいですね~

$アルバレスのブログ