$アルバレスのブログ

2012年発表。
新書2冊、455ページ
読んだ期間:3.5日


[あらすじ]
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一人の初老の男性が列車事故で亡くなった。
自殺か事故かと思われたが、何者かに突き落とされた殺人事件だった。
さらにその男性の妻も自宅で殺害される。
男性は、かつて一世を風靡しながらも一線から消えてしまった科学者たちを調査していた事が分かる。
同じころ、自衛隊の基地が何者かに次々に襲われると言う事件が発生。
そんな中、警戒レベルを上げていた佐渡のレーダーサイト基地の周辺で幽霊騒ぎが起こる。
地元の高校でUMA研究会に所属している高校生数人が幽霊が現れたと言われる廃墟を探検していると、目が大きく顔が光る人らしき姿に遭遇。
高校生らを帰宅させようとやって来た警官たちを一瞬で殺害し、警戒に当たっていた自衛官らも次々と斃されてしまう…

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サイレント・コア・シリーズでたまにやる息抜きSF。
「首相専用機を追え!蝶紋島極秘指令」以来です。

今回の敵は、米ロが関わる遺伝子操作スーパー・ソルジャー=ピノキオ。

2m近い体格にオリンピック選手すら凌駕する運動神経・反射神経・腕力を有し、裸眼で赤外線を視認、痛みを感じず負傷もたちどころに治る特異体質で感情もないロボットのような兵士。

常識を超越した怪物相手に地元警察どころかSATに空挺も軽くあしらわれてしまい、いよいよサイレント・コア出動。

最近、あまり活躍の場がなかった司馬さんがピノキオ相手に白兵戦を挑むあたりは、さすがに血に飢えた女豹らしさをいかんなく発揮してて面白かった。

サイレント・コア専用の新兵器と言うのは今回は無く、新無人偵察機システムFFOS(天山より小型なやつらしい)とか、ロシアの新兵器でFRPで作られた燃料電池推進の小型潜水艦ライサ、米軍仕様の歩兵用無人偵察機レコンスカウト(ラジコン戦車みたいなもの)くらい。

キーマンとしては殉職した父親が救難救急隊所属だった軍事マニアの高校生が登場しますが、これがサイレント・コアも舌を巻くほどの知識と戦術の持ち主と言う設定なのはやり過ぎ感満載。

また今時の高校生がこんな口調で喋る?と疑問に思うほどお互いに堅苦しい喋り方してるのもどうかな。

後、相変わらず誤字脱字とか多い。

まぁ、気軽に読めるので重めの読書の後のつなぎには最適。

最近はいつもそういうスタンスでこのシリーズ読んでます。