$アルバレスのブログ

本日6/3(日)に行ってきました。

指揮)パーヴォ・ヤルヴィ
演奏)フランクフルト放送交響楽団
ピアノ)アリス=紗良・オット①②
曲目)
①リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
アンコール②ベートーヴェン:エリーゼのために
③マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
アンコール④ブラームス:ハンガリー舞曲第5番


今回のコンサートは曲目もさることながら、まず第1に注目してるのはピアニストのアリス=紗良・オットさん。
思えば2009年のコンサートで初めて見て一目ぼれして(^^;、以来ずっと注目しているピアニストです。
去年の正月明けのリサイタル以来なので1年半ぶりくらい。

席は2階右側なのでちょっと遠いかなと思いましたが、意外と良い。
ステージが全部ちゃんと見えるし。
ただ、この名古屋国際音楽祭はいつも席が微妙なところが当たってる気がする…
3階席は結構空いてましたが他はしっかり入ってた。

今回の指揮者のヤルヴィ氏、パッと見プーチン大統領に見える(^^;と言うのはおいといて、1曲目はアリスさん。
ヴァイオリンの台があるので軽くジャンプして元気に入場。
いつものように裸足です。

今回のリストのピアノ協奏曲第1番は20分ほどの比較的短め(?)の曲ですが、全楽章途切れなく一気に演奏するので、結構大変そうです。
しかも書いてるのはリストですしね。
それでも今回のアリスさんは風格とでも言えるような雰囲気をまとった堂々とした演奏でした。
緩急自在で迫力も繊細さも持ち合わせた演奏。
大変良かったです。
ピアノとオケのバランスも非常に良かったと思います。
どちらが主でも従でもなくお互いがそれぞれを尊重していて、ピアノが聴こえないとか言う事も無かったし。
トライアングルも効いてました。
小学生の頃は、わたしのように音楽の実技がいまいちな子持たされる楽器でしたが、存在感が圧倒的にで曲の雰囲気を一瞬で変えてしまう力がある楽器ですね。
あれだけ構造が単純なのに。

演奏後に花束がアリスさんに贈呈されましたが、それをすぐにステージ後方のオーボエの人(?)に渡してました。
第1楽章の最初のピアノとの掛け合いの時に「おんやぁ?」と言う音を1発出してたから激励のためですかね~
でもそれ以外は見事な演奏でした。
アンコールの「エリーゼのために」は定番曲の1つですね。

ただ、もうちょっと近くで見たかったですが、それは11月のリサイタルまで楽しみに待ちます(^^)

さて、トリはマーラーの交響曲第5番。
70分の大曲ですね。
わたしはマーラー好きですが実はあんまり聴いてない曲です。
合唱好きでもあるので、合唱のある交響曲をどうしても良く聴いてしまいます。
ただ金管楽器と打楽器が大活躍する曲でもあるのでそれはわたし好みでもあるんだなぁ。

さて第1楽章ですが、ここはもはやトランペット協奏曲のようです。
とにかくトランペットの輝きが素晴らしい。
遠目にもトランペット奏者の方の顔がどんどん赤くなっていくのが分かりますが、見事な演奏でしびれました。
さらに第1楽章から銅鑼が鳴ってます。

第2楽章でも金管楽器や打楽器がここでも大活躍。
いやがうえにも血圧が上がって行く。

第3楽章が始まる前にホルンが1つステージ右側のハープの隣に移動してバンダ的な位置へ。
この楽章はホルン協奏曲的ですね~
ホルンの音色が様々に聴こえて得した気分。

これが終わるとホルンは元の位置に戻り第4楽章へ。
しっかりと静寂をとってからタクトを振るヤルヴィ氏。
それまで激しく存在感をアピールしていた金管、木管、打楽器がなりを潜め、ハープ1台を含む弦楽器のみで演奏されるこの楽章は、指揮者のヤルヴィ氏が「極めて難しい」と語っていた楽章。
全身の細胞一つ一つに沁み込むような弦の調べにはかなげになるハープの音色。
哀しみと救済の協調のような演奏でした。
ここはホントに綺麗でした。

そして一転明るい調子でホルン、ファゴット、クラリネットが掛け合いながら最終第5楽章へ。
様々に変化しながら最高潮の盛り上がりへ向けてエネルギーが発散されていきます。
ラストでは鳥肌が2回連続で立ったほどの華々しさ満載のフィナーレ。
これは凄かった~
いや~最高でした。
ヤルヴィ氏も興奮していたんでしょうか、ステージ右側にはけて行きました。
右側に帰って行く指揮者は初めて見たんで、何かあるのかと思いましたが、何事もなく戻って来てからはいつものように左側にはけて行って2度と右側には行かなかったんで、たぶん間違えたんじゃないかな。
でも、それもわかるくらいの演奏でした。

アンコールは期待してなかったですが、しっかりやってくれたのはありがたかった。

海外オケは4か月ぶりでしたが、このフランクフルト放送交響楽団は楽器の1つ1つがきちっと鳴っていると言う印象でした。
打楽器も迫力満点でした。

ちょっと残念なのはマラ5の第3楽章終わりから第4楽章始めにかけて、後ろの老夫婦が演奏中にボソボソ喋っていた事。
演奏中じゃないと話せない事って何?
アンコールが終わってオケがはけだしてからどんな人かと後ろを振り返ったら跡形もなくいなくなってた…

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