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昨日5/29(火)に行ってきました。

指揮)小林 研一郎
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
②ヴェルディ:歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」
③チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」作品71aより「行進曲」「こんぺい糖の踊り」「ロシア舞曲」「あし笛の踊り」「花のワルツ」
④チャイコフスキー:序曲「1812年」作品49
⑤アンコール マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲


確か去年も応募してハズレて今年は当選したので行く事が出来ました。
当選するとこんな葉書が来ます↓
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当日16:00から葉書と座席指定券が交換されるので、16:40頃到着しこの券GET↓
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3階最後列真正面でした。
2、3階席だと背もたれが長いのでヘッドレスト出来るので楽~
とは言え、18:00開場まで1時間以上つぶすのはしんどかった…

さて、いよいよ時間と言う時に、まずは今年喜寿を迎えるタイホウグループ会長よりごあいさつ。
応募総数17,000枚だとか。
その中の当選数1,800枚の内に、往復葉書1枚だけの出費で会場に来れたわたしはかなりラッキーだったな。
何回応募しても当選しない人もいるらしいし。

ごあいさつ中にコバケンさんがそっと登場。
お二人で会話を交わした後、①ベートーヴェンの交響曲第7番の解説へ。
今日の演奏でピアノ使う曲あったかな、と思っていたらこの解説の時にコバケンさんが使うためのものでした。

①ベートーヴェンの交響曲第7番と言えば、近年「のだめカンタービレ」のテーマ曲として何回もTVから流れていたので、一気にポピュラーなクラシック曲になりました。
わたしの中のベートーヴェンと言うと、表題付きの「英雄」「運命」「合唱付き」が中心でこの第7番はそれほど聴きませんでした。
ベートヴェンにしては明るく楽しい曲と言う印象ですが、コバケンさんの解説で、「作曲時には完全に聴力を失っており、その苦悩が第2楽章にあらわされている」と言われ、改めて演奏を聴くと哀感と時には慟哭とも表せるようなメロディが聴こえ、この曲の別の面も教えて頂きました。
クラシックは奥が深いですね。
名演でした。
「海外なら全員がスタンディング・オベイションしてるほどの演奏でしたよ」と言うコバケンさんの言葉もなるほどと思えました。
そういえば生演奏聴くのは初めてだった。

②ヴェルディの歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」では、2階正面のオルガンの前にアイーダ・トランペット4本を含む14人の金管楽器のバンダが勢ぞろい。
コバケンさんは「2階席の方、少しの間我慢してください」と言われていましたが、わたし個人としてはあの席で金管楽器の音色を耳元で堪能したかったですね。
特にアイーダ・トランペットなんてめったに聴けないし。
この曲は以前、オペラ「アイーダ」で聴いて以来。
初オペラが「アイーダ」でした。
「アイーダ」は「凱旋行進曲」以外にも良い曲がたくさんあります。
今回の演奏は流石に金管楽器があれだけ揃うと壮観です。
盛り上がります(^^)

続いて③チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」から5曲。
今回はコバケンさんの演奏曲解説がすべての曲でされています。
この曲の紹介の枕でストラヴィンスキーを引き合いに出して、「春の祭典」の初演時に大ブーイングだった事を話してくれました。
確かに難しい曲ですよね。
ただ、悪魔的な魔力でひきつけられるような曲です。
で、まずは「行進曲」が演奏されました。
続いて「こんぺい糖の踊り」。
ここではチャイコフスキーがチェレスタを見つけてこれで演奏しようと思った経緯を説明してくれました。
リムスキー・コルサコフには知らせるなと言ったとか。
ここでリムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」の1節を弾いてくれとコンマスの後藤さんに無茶ブリ。
打ち合わせ無しでお願いしたそうですが、後藤さんはちゃんと弾いてくれました。
チェレスタも面白い楽器ですね。
コロコロとした可愛い音です。
こんぺい糖の精にまさにうってつけです。
「ロシア舞曲」をはさんで「あし笛の踊り」へ。
まずはフルート3本でテーマを演奏してもらいました。
おとぎ話の世界に入り込む導入曲のような印象。
最後は「花のワルツ」。
冒頭のハープの幻想的な調べからいかにもチャイコフスキーらしい美しいメロディー。
やっぱりチャイコフスキーは偉大ですね~。

トリは④チャイコフスキーの序曲「1812年」。
クラシックファンなら必ず知ってる有名曲ですが、一般的にはどうなんでしょうか?
生演奏は吹奏楽も含めると4回目。
コバケン&名フィルは2回目です。
2階席のバンダ(トランペットと鐘)とステージ左端に大砲変わりの大太鼓(女性打楽器奏者)は前回聴いた時の同じかな。
何十回、何百回聴いたかわからない曲なので、流れから何からだいたいわかってる。
前回聴いたコバケンさん指揮と同じですね。
鐘の音の美しさは何とも表現できないくらい。
青い輝きとで言いましょうか。
大砲はちょっとおとなしいですが、普段聴いてるテラークのCDは本物の大砲の音を入れてあるので比較するのが無理があるかも。
やっぱり流石に大迫力のフィナーレ。
素晴らしいですね。
しかし、拍手早すぎ。
音がまだ鳴ってる最中に拍手してはダメなんじゃ?
気持ちはわかるけど。
この曲、合唱版のCDもあって、こっちも面白い。
どこかで生演奏してくれないものかな。

コバケンさんがオケを称えてステージを行ったり来たりしている最中にフライング気味に会長の長男次男夫婦が花束持って登場。
コバケンさんとコンマスの後藤さんに花束贈呈がありました。
コバケンさんはもらった花束を、今月退官のチューバの亀山氏へ贈呈。

アンコールのマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲もこれも良い演奏でした。
※ご指摘いただき正しい曲名に変更しました。しゅんさんありがとうございました。

今回は色々と趣向を凝らした演奏に1曲ずつのコバケン解説もあって非常に堪能できるものでした。
18:45開演から終演は21:00。
内30分くらい解説とかしてもらった気がする。
3階席最後方までしっかりとうなり声も聞こえて来ましたので、まだまだお元気そうでなによりです。
名フィルの方々も遅くまでありがとうございました。
(となりのおじさんがステージの様子を携帯カメラで堂々撮影して速攻でスタッフから注意されたのが今日の締めでした(^^;)

そういえば最後のコバケンスペシャルのチケットちゃんと買えたんだろうか?
FAXちゃんと届いてるかちょっと心配。
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