名フィル第387回定期演奏会「愛と死」シリーズ:運命の一撃に死す | アルバレスのブログ

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本日1/28(土)に行ってきました。

指揮)尾高忠明
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」


今年のコンサートは1発目がオペラ、2発目がピアノ・リサイタル、で、今回が今年最初のオーケストラ・コンサートです。
さらに名フィル定期は前回が去年の12/3なのでほぼ2か月ぶり。
ホントに久しぶりって印象です。

しかも演目は大曲、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。
指揮はN響アワーでも良く見かける名指揮者、尾高忠明氏。
いやが上にも期待が高まります。

結論から言えば、まさに劇演でした。

緻密で理知的で怜悧な尾高さんの指揮に応える名フィルの皆さんの演奏も非常に力が入っていて引き込まれました。
的確にオケをコントロールする尾高さん。
非常にかっこいいです。

演奏で特に良かったのは第2楽章の情感溢れる調べ。
各楽器それぞれの特徴が生き生きして響きます。

そして第4楽章。
ここまであっと言う間でした。
ホントに時間が早く進んで行ったような。
非常に長い楽章ですが、全然緩みない。
尾高さんはここに来て激しさが急増。
中盤あたりで指揮棒がステージ中央に飛んでった(と思う。そんなの見えた)。
こちらの血圧も急上昇し、情緒不安定になって涙ぐむやら。
普段かなりじっとして聴いてますが、曲に合わせて動きたくて仕方ない。
ハープやバンダのカウベル(かな)の幻想的な音色、激しく鳴り響く金管楽器、切なさや滑稽さも見せる木管楽器、全体を統べる圧倒的な存在感の弦楽器、すべてが高度な調和を見せているなか、ハンマーが振り下ろされる(ちょっと音は小さいかな)。
そして1フェイク入れての終焉の後、しっかりと静寂に包まれる会場。
誰もが指揮者のはっきりとした印が現れるまで息をのんで待ち、そして引き絞った弓が蒼空に飛んでいくように沸き起こる拍手。
中々鳴り止みません。
叩いてるこっちも疲れて来たほど。

それだけ今日は充実した一日になりました。
正に一撃されました。

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