ウクライナ国立オデッサ歌劇場「トゥーランドット」 | アルバレスのブログ

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最近はガンプラとかをちょこちょこ作ってます。ヘタなりに(^^)

本日、1/9(月)行って来ました。
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実は昨日、風呂釜が壊れ、早くとも1/11まで家で風呂に入れない事になってしまい、本日昼からスーパー銭湯に行って来たといういわくつきの状況で、今年最初のコンサートはプッチーニのオペラ「トゥーランドット」。
2006年のトリノ・オリンピックでフィギュア・スケートの荒川静香さんがフリー演技のBGMで、この「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」を使った事で日本では一気に有名になりました。
わたしもこの時のオリンピック演技を見ていて「良い曲だなぁ…」とか思ってました。
(この頃はまだコンサートは行ってませんでした)。


予習CDは以下のやつ↓
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オケはウィーン・フィル、指揮はカラヤン、カラフ役がプラシド・ドミンゴと言うかなり贅沢な構成。
先ほど書いてた「誰も寝てはならぬ」はパヴァロッティが有名との事ですが、彼の2枚組CDも買ってます。
ただ、シングルカット盤らしくちょっと中途半端な感じ。
なので、全曲盤の方が好きです。

さて、今回のコンサートは震災の影響で若干構成が変わったとの事。
最初配られてたチラシ(上)と変更後のチラシ(下)を比べてみるとこんな感じ↓
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最初は全2幕となってますが、変更後は全3幕(ドネツク歌劇場との共同開催)になってます。
元々全3幕のオペラなので、最初は短縮版で今回全曲版って事?
良くわかりませんが気にしないでおこう。

今回の席は2階席中央と言うステージ全体がしっかり見渡せる絶好の場所。
ただし、視力のイマイチなわたしの眼力では演者の顔までは全くわからず。

では、記憶に残ってる範囲で感想を(順序がおかしいところもあるかも)

第1幕。

いきなり中国獅子舞的な龍がステージ左から右へ横切ってそれきりいなくなります。
今年は辰年だし良い組み合わせだなぁとか無関係な事考えてました。

しばらくすると首切り役人のプー・ティン・パオが130cmはあろうかと言う長い青龍刀を持って剣舞が始まります。
スポットライトを反射して光る刀を振り回す剣舞は中々のものでした。
この人ダンスのみで歌なしですね。

主役のダッタン国の王子カラフとその父王ティムール、女奴隷のリューのやり取りではリューの歌声の力強さに惹かれました。

その後、一瞬だけヒロインのトゥーランドットが登場。
なんか衣装対決時の小林幸子みたいにキンキラしてます。
このコンサートでは登場人物の衣装がみんな金銀を豊富に使っているのでキラキラしてきれいです。

トゥーランドットに一目ぼれするカラフ。
しかし、トゥーランドットは自分の出す3つの問いすべてに答えないと求婚者をギロチンにかける冷酷な姫。


第2幕。


3役人のピン、パン、ポンが登場。
たぶん赤い衣装がピン、銀色がパン、青緑がポンか?
ちなみに銀色の人の頭、「宇宙鉄人キョーダイン」のスカイゼルとガブリンクイーンが混ざったように見えたのはわたしだけだろうな。
この3人は道化役と言う事でちょっと気楽で軽妙な展開が続きます。

そしていよいよトゥーランドットが登場し歌いだします。
さすがに主役、声量がすごいです。
それまで登場した演者の中でも最も声が響きます。
耳の中で反響している…


第3幕。


いよいよ例の「誰も寝てはならぬ」が登場。
やはり生は良いですね。
感動的です。

カラフの秘密を吐くように迫られたリューが自ら命を断つシーン、こちらの方も中々良いです。
張り合うような歌声のトゥーランドット。

最後の大団円では鳥肌立ちました。
総勢60名くらいでしょうか?
かなりの迫力がありました。


このオペラは各幕毎にしっかりとしたわかりやすい盛り上がりがあるのと、舞台が中国と言う事もあり、なじみやすいメロディーなのも良い。
オペラの割にはそれほど長くないし。
カーテンコールでは、トゥーランドット役のマリアさんが入場してきた時、オーケストラ・ピットのファゴット担当の人がファゴットの先にブーケを指してマリアさんに渡してたのが面白かったですね。


何にしても今年1曲目からかなりの大迫力曲が聴けて良い滑り出しです。
この後は1/25に辻井伸行氏のピアノリサイタルがあります。
こちらも楽しみです。

プログラムは2000円。
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