$アルバレスのブログ
本日12/3(土)に行ってきました。

指揮)高関健
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
②ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ハース版)


本日のプログラムはブルックナーの交響曲7番と言う大物があるので全部で2曲。
ゲスト・ソリストもいないのでアンコールも特になしと言うさっぱりとした構成。
たまにはこういうのも良いですね。

①ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死は今回初。
Youtubeでちょっと予習して来ました。
冒頭、高関さんは休止をしっかりととって、一瞬の静寂を非常に大事にしています。
オケは出だしを合わせるのが大変かと思いますが、ちょっとズレたかな~と思えるところもありましたが、演奏は良かったです。
非常に穏やかで哀しげなうねりが全体包んでいます。
きれいな曲ですねぇ。

わたしがワーグナーを知ったのは、例に漏れず映画「地獄の黙示録」から。
ワーグナーは結構好きな作曲家のベスト3にずーっと入ってたんですが、いざCD買おうと思うと中々手が出ない。
楽劇「○○」って全曲版CDは3枚組とか当たり前なんで、それを買うには勢いが必要。
今まではその勢いが付きませんでしたが、最近吹っ切れました。
なので、「ニーベルングの指環」14枚組を先日買いました。
今日の「トリスタンとイゾルデ」も含めて6タイトルの楽劇CDも注文しました。
これで当分ワーグナーづくし。
今回の生演奏を何とか覚えておいて、CDで復習しようと思います。


②ブルックナーの交響曲第7番ホ長調(ハース版)は生演奏初。
ブルックナーはクラシック・コンサートに行くようになってから聞き出した作曲家なので、まだ経験的には浅い方。
でもかなり好きな作曲家ではあります。
この交響曲第7番もCDを買い何度か聴いている曲です。
今回はハース版なのでわたしが持ってるCDと同じ(ヴァント、ベルリン・フィルのやつ)。
ブルックナーが尊敬するワーグナーの死を予感しながら書いたという第2楽章が非常に印象的な曲。

今回の演奏では①の時に書いたように高関さんの休止が非常に効果的に使われて緊張感が醸し出されていたと感じます。
ハース版ではシンバル、トライアングルは除かれているそうで、今回の演奏にも入っていません。
普段聴くのがハース版なので特に違和感はないですが、ほかの版を聴いている人には物足りないとか寂しいと言う感じがするのかも。

ブルックナーで困るのがこの○○版があると言う事。
原典版、ハース版、ノヴァーク版とあるとかで曲数以上に曲が多い感がします。
今後、頑張って押さえて行きたいと思いますが、鳴り物入りの第2楽章も聴いてみたいですね。

第2楽章は緩やかで穏やかで美しい曲ですが終曲にかけて徐々に哀しさが増して行くとこが良い。
今回の演奏でも泣かせるような美しさでした。
ワーグナー・テューバ隊も良い演奏してました。

テンポの速い第3楽章に入ると、チェロの太田さんがコンマスの後藤さんと目を合わせて満面の笑みを何度も浮かべてました。
席がちょうど太田さんの真正面にだったのでよく見えました。
ちなみに今回は対向配置だったのでそうなりました。

それにしてもさすがにブルックナーの7番、迫力のある演奏でした。

高関さんはツィッターで今回の指揮するための研究の一部を語っていましたが、こういう過程を経て指揮に臨むんだなぁと勉強になりました。
アンコールを受けての再入場がかなり早いのが面白かった。

最後は今年いっぱいで退団するチェロの古澤さんへの花束贈呈がありました。
オケのメンバーを良く見ると若い人が増えましたね~
世代交代でしょうか。

さて、明日は「一万人の第九」を大阪まで聴きに行きます。
観客数15,000人が一斉に帰りだしたら電車に乗るまでにどのくらい時間がかかるのかが今んところの不安材料(^^;
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