$アルバレスのブログ

2003年発表。
単行本1冊、215ページ
読んだ期間:2日


第Ⅰ部は音楽の歴史、第Ⅱ部は1週1曲1年52週で52曲を制覇するために著者が選んだ52曲の作曲家と曲の解説と言う構成。
やはり本書の売りは第Ⅱ部のところでしょう。

”クラシック通”になるための本なので、ターゲットはこれからクラシックでも聴いてみようかと言う全くのクラシック初心者の人ではなく、有名どころの曲はとりあえず押さえたんで次のステップに進もうか、と言う人向けですね。
なのでベートヴェンの「第九」とかモーツァルトの「魔笛」とかの第一線級の名曲は第Ⅰ部の音楽史の中で触れられる程度。
わたしの場合、まだ基礎力がイマイチで、モノフォニックやらポリフォニックやら何の事?ってレベルだと若干ハードルが高いかも。
ただ、新しもの好きのわたしとしては、今まで聞いた事のない作曲家の曲なんかはすごく興味が湧きます。
第Ⅱ部の52曲にはそんな曲が結構あります。
特に30週目以降になるとそういうのが多くなります。
シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルク、ミヨー、ヴァレース、マショー、デュファイ、ジョスカン、ジャヌカン、ビクトリア、バード、モンテヴェルディとかは一般的にはあまり知られてないと思いますが、どうでしょうか?

これからはこう言った作曲家も視野に入れながら基礎力UPに励んで行こうと思います。

ちなみに著者の本はこれで2冊目。
最初の本はワーグナーの「ニーベルングの指環」の初心者向け解説本の「はじめての<指環>」でした。
こちらは<指環>がどんな話なのかをベースにワーグナーの音楽を解説するというもので中々面白かったです。