$アルバレスのブログ

発売:2011年9月
ディスク:1枚 全11曲(54.1分)

約1ヶ月ぶりの洋楽レビューは、イタリアのシンフォニック・デス・メタル・バンド、フレッシュゴッド・アポカリプスの2nd。

いやー、このバンド初めて聴きますがとんでもなく凄まじい演奏です。
ガトリングガンのようなとてつもなく音数が多く爆裂するドラムに、ネオクラシカル・ギター、デスヴォイスの合間に聴こえるクリーンヴォイスのハイトーンとソプラノヴォイスにストリングスによるシンフォニックな味付けと、盛りだくさんな上に強烈な音圧。
人間業とは思えない圧巻の1枚になってます。

ソプラノスキャットの入ったインスト①「Temptation」はオカルト映画のサントラのようで、
続く②「The Hypocrisy」ではクリーンヴォイスを効果的に使ったドラマティックな展開を持った曲。
そのままの勢いを保ったまま③「The Imposition」~④「The Deceit」までの4曲がノン・ストップで続く圧巻の流れ。
⑤「The Violation」ではそれまで以上に激烈なテンポでたたき出すドラムとクリーンボイスのハイトーンを聴かせ、
⑥「The Egoism」は中盤ではピアノとソプラノの美しい調べにかぶさるギターの鳴きが感動的。
⑦「The Betrayal」で再びアクセル全開で突っ走りながらドラマティックなエンディングの後、
少し抑え気味の⑧「The Forsaking」は消え入るようなピアノで終わる。
すると⑨「The Oppression」再びアクセル全開で突き進み、ザビではクリーンヴォイスが滔々と歌い上げ、唐突に終了。
実質アルバムラストのタイトル曲⑩「Agony」は意表を突いてピアノのみが静かに奏でるインスト。
ボーナストラック⑪「Heartwork」は言わずと知れたカーカスの名曲。
ほぼ完コピながらストリングスでシンフォニック色を加えたこの曲はこっちのが良いと思う人がいるんではないかな。

と、アルバム通して聴き所満載の1枚でした。