全２５３ページの文庫サイズのエッセイ（税込み６００円）。
生後８ヶ月で著者の家にやってきたメスのワンコ、グレース（通称グー）の１１年と３ヶ月の犬生を、
素朴な文章とさらりとしたイラストで綴ったエッセイです。
タイトルにはダメ犬なんて書いてありますが、あくまで愛情から来る表現。
全然ダメ犬じゃありません。
犬種はよくわかりませんが大型犬らしいグーの愛嬌のある姿が生き生きと描かれています。
ウチのワンコとどこと無く似ているグー。
きっとほかの方々のワンコとも重なるところが多いと思います。
歳をとって弱っていくグー。
大きな病気をして食欲がなくなり動けなくなっていくグー。
ウチのワンコと同じです。
著者はグーの亡くなった時にそばにいてやれなかった、気づいてあげられなかった事を悔やんでいます。
わたしも臨終に立ち会えなかった。
それは今でも悔しい思い出です。
肉体の束縛から解放されて天国で楽しく暮らしている。
そう思わないと納得できないのは、ワンコを亡くした事のある人ならみな同じだと思います。
いつの日か、本書についてるパラパラマンガのように、大好きなワンコと出会える日が来る事を祈るばかりです。