今日の会社からの帰り。
電車を待つホームで急に気が付いた事が一つ。

愛犬のちゃむが亡くなった際、彼の亡骸を抱いてやらなかった事。
その時は思いつかなかった事でした。

死に顔を見て、頭を撫でて、体を撫でて、色々思い出したりして、その日は過ぎ、翌日は荼毘にふして。

抱いてなかった事をその時、急に気が付きました。

何でしなかったのか?
生前は嫌がる彼を無理に抱いたりしてたのに。
もう抵抗する事もなくなった彼は抱いてやろうと思わなかった。
遺体を抱くのを嫌になったとは思えない。
そもそも遺体だと思ってなかったし。

そしてなぜ、今になって急に気が付いたんだろうか?
こういうのをフラッシュバックと言うんだろうか?
これも一種のペットロスなのか?
頭の中で自分が彼を抱いているシーンがグルグル回りながら帰路についた。

いい大人がいつまでもこだわってと思われるかも知れませんが、どうにも思い出されて仕方ない。
夢の中だけでもいいからもう一度抱いてみたい。
ふわふわした毛の感触と体温と心音を、手のひらと腕と胸、全身で感じてみたい。
現実にはまさにかなわない夢。
だからこそ夢の中では実現したい。
遠慮せずに出てきて欲しい。
生きてるときは全然遠慮しなかったのに。

どうも今日はこんな感じで終わってしまう。
まぁ、こういう日もあっていいか…