発売:2011年6月
ディスク:1枚 全11曲(68.3分)
$アルバレスのブログ

イタリアのファンタジック・メタル・バンド、ラプソディー・オブ・ファイアの改名前から通算8枚目のアルバム。


なんだかつい最近、新譜を聴いたような気がしましたが、前作は既に1年以上前でした。


本作は彼らがデビューから築き上げてきた一大叙事詩の集大成と言う位置づけ。
なので力の入り方は半端無い感じで、中でも最大級の曲が20分近い大曲の⑨「Heroes Of The Waterfalls’ Kingdom」。
妖精の森で奏でられる村唄のようなメロディーやRPGのBGMのような曲など複数の曲をつなげた朗読劇のようなもの。
しかし、さすがに20分は長すぎる気が…
実際、途中で一端切れてるようにも思えるんですが。

ひたすら長い曲はこれだけであとは5分強の曲が並んでます。

ギターの高速アルペジオ全開の②「From Chaos To Eternity」や、
キーボードも大活躍する⑧「Tornado」は同系統のスピードメタルで聴きやすくノリも良い。

ヴォーカルのファビオ・リオーネはビブラートの良く効いた伸びやかなボーカルを聴かせてくれて非常に良いんですが、楽器群と比べるとちょっと引っ込み気味な感じなので、もっと前面に出てきてもいいかなと思います。

⑩「Flash Of The Blade」はアイアン・メイデンのカバー、
日本盤ボーナストラックの⑪は⑧のインスト。

なので実質大曲⑨がアルバムを締めくくる1曲になってます。
これで終わってても良かった気がしますが…

なんだかこのバンドのラスト・アルバムのような印象を受けますが、きっとまだ続けてくれると思います。