発売:2011年6月
ディスク:1枚 全11曲(66.0分)
$アルバレスのブログ

イギリスのオカルティック・バンド(?)、ヘルのファースト・アルバム。
なんと色々な不幸が重なり25年前に出るはずだったデビュー・アルバムが今、発表されたって事だそうです。

バンド名はストレートな”地獄”なので身構えて聴きましたが、アルバム導入序曲の①「Overture: Themes From 'Deathsquad'」に続く②「On Earth As It Is In Hell」は意外と普通なHMナンバーでちょっと肩透かしを食いました。
ただ、楽曲は良いので良い意味で期待を裏切られた感じ。
これを過ぎると本来の持ち味を遺憾なく発揮するオカルティックな展開が始まります。
③「Plague And Fyre」のラストではホラー映画「エルム街の悪夢」のフレディの数え歌みたいなのが入ったり、
アイアン・メイデンの「Aces High」のアレンジ曲のような⑥「Let Battle Commence」があったり。

とにかく色々な音が聞こえて来るアルバムで、展開も複雑。
ただ、サビは非常にキャッチーでなじみやすいもので、このあたりのアンバランス感は絶妙かも。
7分、8分、9分、10分の曲が1曲ずつあり、曲数の割りに時間が長いアルバムです。

明るく軽いヴォーカルの声質もちょっと曲調から外れた感じがし、スクリームやフェイクを多用する上に妙に芝居がかった歌いっぷりは聴き込んで行くとなんだか笑えてくる事も。
マーシフル・フェイトもこんな感じだったかなぁ。
(忘れたけど)

なのでかなりクセがあるので好き嫌いは分かれるかも。
わたし個人は好き嫌い半々かな。
楽曲によっては分かりやすくて良いと思えるものもあるので(たとえば②)。