発売:2011年4月
ディスク:1枚 全12曲(44.5分)


スタジオ・ジブリのアニメ映画の主題歌・挿入歌のヘヴィ・メタル/メロディック・デス・メタル・カバー・アルバムで、その名も「プリンセス・ジブリ」。
バンド名はイマージナリー・フライング・マシーンズとなってますが、これはこのアルバム用のプロジェクト。
参加しているのはイタリアのメロディック・デス・メタル・バンド、ディサルモニア・ムンディとか色々らしいですが、ちょっと良く分かりません。
一部で結構(?)話題になってたらしく、わたしはこれをアマゾンのおすすめに出てきてたのを見て知りました。
昔のアニメタルのような企画がまだ続いてたんですねぇ。

せっかくなので曲目をご紹介します。

①Tonari No Totoro(となりのトトロ/「となりのトロロ」)
②Kimi Wo Nosete(君をのせて/「天空の城ラピュタ」)
③Teru No Uta(テルーの唄/「ゲド戦記」)
④Gake No Ue No Ponyo(崖の上のポニョ/「崖の上のポニョ」)
⑤Mononoke Hime(もののけ姫/「もののけ姫」)
⑥Country Road (カントリー・ロード/「耳をすませば」)
⑦Itsumo Nandodemo(いつも何度でも/「千と千尋の神隠し」)
⑧Arrietty's Song(「借りぐらしのアリエッティ」)
⑨Yasashisa Ni Tsutsumaretanara(やさしさに包まれたなら/「魔女の宅急便」)
⑩Toki Niwa Mukashi No Hanashio(時には昔の話を/「紅の豚」)
⑪Sanpo(さんぽ/「となりのトトロ」)
⑫Nausicaa Requiem(ナウシカ・レクイエム/「風の谷のナウシカ」…”ラン、ランララランランラン”のやつ)

となります。
歌詞は日本語。


一発目の①「となりのトトロ」のメロディック・デス・メタル・バージョンでは思わず噴出してしまいました(^^)。
あの歌詞でデス・ヴォイスはギャップありすぎで笑うしかないレベル。
しかし、この後はノーマル・ヴォイスで普通に歌う女性ボーカル曲が中心になるので、インパクトとしては急激に薄れて行きます。
アマゾンのレビューでも”女性ボーカルが邪魔”と言う意見がそこそこありましたが、どうせこの手の企画をするんなら徹底的にやった方が良いと思うんですが…
これらの曲の原曲はほとんどが女性ボーカル曲なので、バックの演奏が如何にHMやデス系のアレンジに変わっているとは言え、原曲のイメージを脱却しきれていないので原曲との差別化が微妙になってしまいます。
たとえば⑥「カントリー・ロード」に至ってはデス声はほんのわずかで男女両ボーカルがノーマルで歌っていたりします。
もしかしてジブリか作曲者サイドから何か言われていたのかな?
(タイトルが”プリンセス・ジブリ”だから女性ボーカルは外せないだろうけど…)

とは言え面白いと思うものもありました。
最初に挙げた①「となりのトトロ」なんかはもろメロ・デスで笑えるし、④「崖の上のポニョ」はファンキーなギターにあのサビすらダークに編曲してあって色々と楽しめるものでした。
大橋のぞみちゃんが成長した数年後にメタルな装いでヘッドバンキングしながらこれを歌っているのを想像したら悲しいやら楽しいやら(^^;

ちなみにこのCDには歌詞カードもライナーノーツも入ってないので企画の経緯や参加メンバーの詳細などが良く分かりません。
なのでウィキから情報収集させてもらいました。

さらにこのCD、アマゾンでは入荷待ちになってます(わたしが買った時はすぐ買えましたが)。
結構、人気なのかも。

$アルバレスのブログ
このジャケット・デザインとのギャップも凄くて笑える。