Rein Xeed/1912

発売：2011年5月
ディスク：１枚 全15曲(71分)


スウェーデンのメロディック・スピード・メタル・バンド、レインエクシードの４枚目。
バンドと言ってもその中心人物、トミー・ヨハンソンがヴォーカル、ギター、キーボードも担当しているのでワンマン・バンドに近いかな。

とにかく徹底的に様式美を完遂しているのでこの手のジャンルが好きな人にはたまらないアルバムです。
ある意味マンネリっぽく聴こえてしまうほどブレずに一直線に突き進む楽曲群。
超高速ドラミングやギター・ソロも凄いですが、ここで一番耳に残るのはトミー・ヨハンソンのヴォーカル。
曇りの無いクリスタルのような透明感溢れるハイトーンは非常に心地よく、パワフルでもあります。

特に印象的なのが⑩「Reach For The Sky」。
映画「タイタニック」にインスパイアされた曲だそうで（アルバム・コンセプトがまさにそうなんですが）、トミー自身が「アルバム中、最もヴォーカル・パートが難しい」と言う曲でもあり、彼のハイトーンが最大級に発揮された強烈な１曲になっています。

⑬⑭⑮と日本盤ボーナスが３曲もありますが、⑭「Aces High」は言わずと知れたアイアン・メイデンの名曲のカヴァー、そして⑮「Pray For Japan」はタイトルからも分かるように、東日本大震災に見舞われた日本に対する祈りを込めた１曲です。
こう言った心遣いがうれしいですね。