2009年新装。
単行本1冊、317ページ
読んだ期間:1日
本書は稀代の版画家ギュスターヴ・ドレがダンテの「神曲」に寄せて描き出した版画作品と合わせて「神曲」の世界を著した新装版です。
以前、「神曲」はレヴューした事がありますが、まともに読むと文庫3冊1500ページを超える大作なので、かなり気合が入らないと手に取ることすらためらわれると思いますが、本書はそれを要約してあるので手軽で読みやすい。
しかも、ドレの稠密な版画が最低でも1つの見開きに1つ、全体では134点もの作品を見る事が出来るという、大変お得な内容になってます。
とにかくドレの作品はすごい。
版画でこれだけ細かい描写が出来るんだという事もそうですが、美術性も非常に高い。
これはある意味画集と言ってもいい本です。
値段は1500円ですが全然高くない。
本書は本家本元の「神曲」以上に感動的な演出がなされており、天国篇の最後の数ページは連続で3回ほど読み返したほど。
本家の「神曲」を読んだ時の天国篇は、正直言ってあまりにも神々しさを強調しすぎているように思われ、ちょっと不気味な印象を持ちましたが、本書は違います。
画の持つ力を実感したように思いました。
ちなみに宝島社の「ドレの~」シリーズは本書以外にもいくつか出ています。
わたしは本書以外に「ドレの失楽園」を買いましたが、こちらはページ数は同じくらいですが、ドレ作品は50点ばかりしかなく、読み物的要素がかなり高いので、ドレ目当てで買うにはつらい事になってます。

単行本1冊、317ページ
読んだ期間:1日
本書は稀代の版画家ギュスターヴ・ドレがダンテの「神曲」に寄せて描き出した版画作品と合わせて「神曲」の世界を著した新装版です。
以前、「神曲」はレヴューした事がありますが、まともに読むと文庫3冊1500ページを超える大作なので、かなり気合が入らないと手に取ることすらためらわれると思いますが、本書はそれを要約してあるので手軽で読みやすい。
しかも、ドレの稠密な版画が最低でも1つの見開きに1つ、全体では134点もの作品を見る事が出来るという、大変お得な内容になってます。
とにかくドレの作品はすごい。
版画でこれだけ細かい描写が出来るんだという事もそうですが、美術性も非常に高い。
これはある意味画集と言ってもいい本です。
値段は1500円ですが全然高くない。
本書は本家本元の「神曲」以上に感動的な演出がなされており、天国篇の最後の数ページは連続で3回ほど読み返したほど。
本家の「神曲」を読んだ時の天国篇は、正直言ってあまりにも神々しさを強調しすぎているように思われ、ちょっと不気味な印象を持ちましたが、本書は違います。
画の持つ力を実感したように思いました。
ちなみに宝島社の「ドレの~」シリーズは本書以外にもいくつか出ています。
わたしは本書以外に「ドレの失楽園」を買いましたが、こちらはページ数は同じくらいですが、ドレ作品は50点ばかりしかなく、読み物的要素がかなり高いので、ドレ目当てで買うにはつらい事になってます。
