名古屋マーラー音楽祭 第1部 第4回演奏会


本日4/24(日)に行ってきました。

指揮)黒岩英臣
ソロ)三輪陽子(アルト)
演奏)名古屋ムジークフェライン管弦楽団
合唱)モーツァルト200合唱団、名古屋少年少女合唱団
曲目)マーラー:交響曲第3番ニ短調

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この曲を一番最初に耳にしたのは1988年のアニメ映画「銀河英雄伝説 わが征くは星の大海」をレンタルビデオで何気なく借りた時でした。
当時は「銀河英雄伝説」自体を知らなかったので、本当に偶然手に取ったというものでしたが、そのアニメの中のBGMは全てクラシックの名曲で埋め尽くされ、エンディングの部分でこの交響曲第3番第6楽章の終曲部が使われており、それが実に感動的で一発で好きになり、CDを買って何度も聴いていました。
この第6楽章を聴くと思わずジーンとなり目頭が熱くなる、これは今でも同じです。
全曲で100分くらいの大曲のため、中々、演奏機会が少ないそうですから、今回の生演奏は大変期待していました。

今日初めて気が付きましたが、共通パスを持ってる人は入場口が別でちょっとだけ早く入れるんですね。
ホールには開演の16時の1時間前に着きましたが、かなり並んでました。
なのでちょっとでも早く入れるのは助かります。

名古屋ムジークフェライン管弦楽団は創立25周年の年季のあるオケだそうです。
前回聴いた新名古屋交響楽団はかなり若いメンバーばかりでしたが、こちらのメンバーはベテランの方が結構見受けられます。
オケが入場してくると、ステージ左最後列の席にバイオリンがそっと置かれました。
何かあったんでしょうか?

最初に今回の震災で亡くなった方々の鎮魂曲が弦楽器により演奏されました。
ちょっとタイトルを失念してしまったのですが、静かで穏やかな美しい曲でした。
後で、ネット検索して調べなくては。

そしてついに第1楽章が始まります。
30分を超える長大で壮大、大規模な楽章。
ホルンが鳴り響きます。
さすがにすさまじい迫力。
金管楽器と打楽器が大活躍です。
盛り上がりますなぁ。
とか言いながら間、間でちょこちょこ眠くなったのは日ごろの寝不足のおかげです(^^;

これが終わると独唱の三輪さんと児童合唱団・女性合唱団が入場。
合唱団はオルガン席に並びます。

第2楽章はゆったりした、春のうららかな日差しを思わせるような調べ。
この楽章からは弦楽器が前面に出て活躍します。

第3楽章では初夏のような軽快さを思わせる導入部から中間部からはバンダのトランペットがステージ裏から鳴り響きます。
さわやかに、時に激しく草原を吹く風のような印象。

第4楽章ではアルト独唱がやさしく子守唄のように歌い上げます。

第5楽章では合唱団が活躍。
児童楽章が可愛らしげなリズムを刻んでます。
会場には家族連れやおじいさん、おばあさん達が大勢来ていますので、娘や孫の晴れ姿を聴きに来た人たちが多いんでしょうね。

そして最終、第6楽章。
ゆっくりと着実に刻まれるメロディ。
中盤で大きくなった旋律は一端収まり、再び徐々に大きく優雅に荘厳に巨大化し終曲へ。
まさに宇宙規模の神の楽曲ですなぁ。
この100分ほどの曲があっという間と思える演奏でした。

第3楽章あたりから聴いてる方も演奏してる方もちょっと疲れて来た感じはしましたが、生演奏でこれが聴けると言うのはうれしいものです。
楽章終わりに拍手が起こる事は無かったものの演奏中におしゃべりするおばちゃん達がいたのは残念ですが、アマチュアオケのコンサートなのでしょうが無いかなぁ。

次回は5/29の交響曲第4番ト長調です。