名フィル第379回定期演奏会「愛と死」シリーズ:永遠の愛を求めて
本日4/16(土)に行ってきました。
指揮)ドリアン・ウィルソン
ピアノ)ヴァディム・ホロデンコ
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20
②リスト:死の舞踏S.126
アンコール>メトネル:「忘れられた調べ」第1集 作品8より第7曲「森の舞曲」
③プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」作品64より
・第1組曲:第4曲「メヌエット」
・第1組曲:第5曲「仮面」
・第1組曲:第6曲「ロメオとジュリエット」
・第1組曲:第7曲「タイボルトの死」
・第2組曲:第1曲「モンタギュー家とキャピュレット家」
・第2組曲:第2曲「少女ジュリエット」
・第2組曲:第4曲「踊り」
・第3組曲:第2曲「朝の踊り」
・第2組曲:第7曲「ジュリエットの墓の前のロメオ」
・第3組曲:第6曲「ジュリエットの死」

今期からの名フィルは、前期までの常任指揮者のティエリー・フィッシャー氏が退任して常任指揮者は無く、正指揮者に円光寺雅彦氏、指揮者に川瀬賢太郎氏と言う布陣。
この定期演奏会では毎回指揮者が異なります。
テーマと曲目もちょっと変わってる感じで、あまりなじみの無い曲が取り上げられてます。
で、個人的には今期から定期会員になってしまいました。
席は1階中央ちょっと前よりのほぼ正面。
意外と結構前な感じ。
今回の指揮者はドリアン・ウィルソン氏。
1964年のカリフォルニア生まれの方。
今回名フィル定期デビュー。
バーンスタイン最後の弟子だとか。
本日もチャリティ兼ねてサロンコンサートしてました。
そして義援金募集も。
震災の復興にはまだまだかかりますからこういう活動も当分続けるんでしょう。
良い事です。
さて、1曲目はR.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」。
聴いた事ありません(^^;
R.シュトラウスのCDはいくつか持ってますが、大抵は超有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」の導入部ばかりで、たまに「メタモルフォーゼンや「死と変容」を聴くくらいで、あまり勉強してない作曲家です。
それでこの「ドン・ファン」です。
これは良いですね。
一発で好きになりました。
久しぶりの1階前の方の席で聴こえ具合がちょっとそれまでと違った感じなので若干戸惑いましたが、音に包まれているようでした。
バイオリンやヴィオラの弓が同時に小刻みに動き空に跳ね上がるような動作も見ていて楽しかった。
早速、CD注文しました。
2曲目のリストの死の舞踏は、本日の目的の曲です。
重さと暗さが好きなわたしとしては、この曲の冒頭部はまさにピッタリはまる曲。
この手の曲が好きなのでマーラー好きでモーツァルト敬遠になってしまったのかも。
ピアノは1986年ウクライナ生まれのヴァディム・ホロデンコ氏。
さすがに若いですね。
ちょっと猫背気味で登場。
重量感のある冒頭部から激しいキー捌き。
重苦しいだけではないこの曲の中間部では、子供がピアノで遊んでいるような、おどけたような仕草で嬉々として演奏している楽しげな様子が印象的でした。
本当に楽しんでいるようで、こちらもノって来ます。
やはりこの曲は好きですね。
演奏終了後、指揮者と握手ではなくハグするのも日本人同士ではないゆえんでしょうか。
拍手の間、はにかんだような様子。
そしてアンコールはメトネルの「忘れられた調べ」第1集 作品8より第7曲「森の舞曲」。
さっぱりわかりませんでした。
穏やかで静かな曲で、死の舞踏とは対極に位置するような曲でした。
良い選曲です。
最後はプロコフィエフのバレエ「ロメオとジュリエット」作品64より10曲。
個人的にはこの曲を前半にして後の2曲を後ろに回した方が締まるような気がしますが、今期のテーマが「愛と死」である事を考えれば、「ロメオとジュリエット」は正にその両方が入ってるのでこの構成になったんでしょう。
曲自体、あまり聴いた事がないものでしたが、「ロメオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピュレット家」までの流れが気に入りました。
「モンタギュー家とキャピュレット家」はソフトバンクのCMで使われていたものですが、あのフレーズを聴くと何故か巨大なカタツムリが殻を左右に揺らしながら歩いている光景が頭に浮かんで来てしまいます(^^;
そのため、なんとなくコミカルな印象が強くなってしまいますが、感動的な「ジュリエットの死」まで聴くと、これも一通り聴き直さないといけない気になります。
今回も色々と収穫の多いコンサートでした。
震災の影響がクラシック界にも広がり、チャリティコンサートも多くなっていますが、海外からやってくる予定のオーケストラなどが中止になる悪い影響も出てますね。
残念ながら、行く予定だった名古屋国際音楽祭のスロヴェニア国立マリボール歌劇場(ヴェルディ「椿姫」)が公演中止になってしまいました。
10月のウィーン・フィルが中止とならない事を願います。
今期は黒がテーマカラーなので渋めのプログラム↓

本日4/16(土)に行ってきました。
指揮)ドリアン・ウィルソン
ピアノ)ヴァディム・ホロデンコ
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
①R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20
②リスト:死の舞踏S.126
アンコール>メトネル:「忘れられた調べ」第1集 作品8より第7曲「森の舞曲」
③プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」作品64より
・第1組曲:第4曲「メヌエット」
・第1組曲:第5曲「仮面」
・第1組曲:第6曲「ロメオとジュリエット」
・第1組曲:第7曲「タイボルトの死」
・第2組曲:第1曲「モンタギュー家とキャピュレット家」
・第2組曲:第2曲「少女ジュリエット」
・第2組曲:第4曲「踊り」
・第3組曲:第2曲「朝の踊り」
・第2組曲:第7曲「ジュリエットの墓の前のロメオ」
・第3組曲:第6曲「ジュリエットの死」

今期からの名フィルは、前期までの常任指揮者のティエリー・フィッシャー氏が退任して常任指揮者は無く、正指揮者に円光寺雅彦氏、指揮者に川瀬賢太郎氏と言う布陣。
この定期演奏会では毎回指揮者が異なります。
テーマと曲目もちょっと変わってる感じで、あまりなじみの無い曲が取り上げられてます。
で、個人的には今期から定期会員になってしまいました。
席は1階中央ちょっと前よりのほぼ正面。
意外と結構前な感じ。
今回の指揮者はドリアン・ウィルソン氏。
1964年のカリフォルニア生まれの方。
今回名フィル定期デビュー。
バーンスタイン最後の弟子だとか。
本日もチャリティ兼ねてサロンコンサートしてました。
そして義援金募集も。
震災の復興にはまだまだかかりますからこういう活動も当分続けるんでしょう。
良い事です。
さて、1曲目はR.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」。
聴いた事ありません(^^;
R.シュトラウスのCDはいくつか持ってますが、大抵は超有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」の導入部ばかりで、たまに「メタモルフォーゼンや「死と変容」を聴くくらいで、あまり勉強してない作曲家です。
それでこの「ドン・ファン」です。
これは良いですね。
一発で好きになりました。
久しぶりの1階前の方の席で聴こえ具合がちょっとそれまでと違った感じなので若干戸惑いましたが、音に包まれているようでした。
バイオリンやヴィオラの弓が同時に小刻みに動き空に跳ね上がるような動作も見ていて楽しかった。
早速、CD注文しました。
2曲目のリストの死の舞踏は、本日の目的の曲です。
重さと暗さが好きなわたしとしては、この曲の冒頭部はまさにピッタリはまる曲。
この手の曲が好きなのでマーラー好きでモーツァルト敬遠になってしまったのかも。
ピアノは1986年ウクライナ生まれのヴァディム・ホロデンコ氏。
さすがに若いですね。
ちょっと猫背気味で登場。
重量感のある冒頭部から激しいキー捌き。
重苦しいだけではないこの曲の中間部では、子供がピアノで遊んでいるような、おどけたような仕草で嬉々として演奏している楽しげな様子が印象的でした。
本当に楽しんでいるようで、こちらもノって来ます。
やはりこの曲は好きですね。
演奏終了後、指揮者と握手ではなくハグするのも日本人同士ではないゆえんでしょうか。
拍手の間、はにかんだような様子。
そしてアンコールはメトネルの「忘れられた調べ」第1集 作品8より第7曲「森の舞曲」。
さっぱりわかりませんでした。
穏やかで静かな曲で、死の舞踏とは対極に位置するような曲でした。
良い選曲です。
最後はプロコフィエフのバレエ「ロメオとジュリエット」作品64より10曲。
個人的にはこの曲を前半にして後の2曲を後ろに回した方が締まるような気がしますが、今期のテーマが「愛と死」である事を考えれば、「ロメオとジュリエット」は正にその両方が入ってるのでこの構成になったんでしょう。
曲自体、あまり聴いた事がないものでしたが、「ロメオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピュレット家」までの流れが気に入りました。
「モンタギュー家とキャピュレット家」はソフトバンクのCMで使われていたものですが、あのフレーズを聴くと何故か巨大なカタツムリが殻を左右に揺らしながら歩いている光景が頭に浮かんで来てしまいます(^^;
そのため、なんとなくコミカルな印象が強くなってしまいますが、感動的な「ジュリエットの死」まで聴くと、これも一通り聴き直さないといけない気になります。
今回も色々と収穫の多いコンサートでした。
震災の影響がクラシック界にも広がり、チャリティコンサートも多くなっていますが、海外からやってくる予定のオーケストラなどが中止になる悪い影響も出てますね。
残念ながら、行く予定だった名古屋国際音楽祭のスロヴェニア国立マリボール歌劇場(ヴェルディ「椿姫」)が公演中止になってしまいました。
10月のウィーン・フィルが中止とならない事を願います。
今期は黒がテーマカラーなので渋めのプログラム↓
