第16話「年とったら」
中塚圭子さん著の「犬の老いじたく」と言う本があります↓

わたしはこの本を3年前に買いました。
当時のウチのワンコは14歳だったので、年齢的には老いじたくとどころか既に老犬真っ最中のはずでしたが、意外とそんなに年寄りっぽいところが無いコでした。
とは言え、どんどん老いは進んでいくわけで、それを見越して準備しとかないとと思って買いました。
動物学者の研究本ではないので、難しい専門用語はなく、実際の事例が中心の本なので、気軽に読めます。
ただ、悲しい結末が当然ながら多いのでその覚悟は必要です。
で、本書の中で出てくる老いの事例をまとめてみます。
①足腰の衰え
②無駄吠えなどの悪癖の再発
③トイレの失敗増加
④視力・聴力の低下
⑤認知症
⑥食への異常な執着
⑦食の細り
⑧無関心
などです。
本書は犬全般が対象なので、ウチのコのような小型犬だけでなくゴールデン・レトリーバーのような大型犬の話もあり、場合によってはちょっと当てはまらない事例もあるかもしれませんが、上で挙げた8点についてウチのコではどうだったか思い出してみます。
まず①足腰の衰え
これは確実に起こりました。
特に後ろ足で顕著でした。
我が家はフローリングが玄関などで一部あり、そこで座っていると、後ろ左足がだんだん外側に広がって行きます。
散歩は好きなので朝晩行っていましたが、オシッコの時に足を上げる際にバランスを崩す事もしばしばでした。
後ろ足は一番筋肉が付いてる箇所だと思いますが、その分体重を一番支える箇所でもあり、筋肉の衰えが顕著に現れるんですね。
亡くなる前に最初に動かなくなったのも後ろ足で、前足で上体を起こしても下半身が付いてこないと言う状態になりました。
普段から足腰を鍛えておく必要があったのかもしれませんが、アジリティなどをやって激しい運動をしているワンコの中には、それが原因で一気に足腰の衰えが進む事もあるようです。
②無駄吠えなどの悪癖の再発
これはウチのコには無かったかな。
お手とかはやらなくなりましたが。
これは耳が聞こえなくなってこちらの指示が分からないからだと思います。
③トイレの失敗増加
これもそんなには無かったです。
ただ、たまにやらかしました。
急いでトイレに行って間に合わないとか、夜中トイレに行って暗くて場所が分からなくなりやってしまうとかだったと思います。
以前、ブログにも書いたウンチ失敗事件ではOBしたウンチを風呂上りのわたしが踏んづけて大変な目に遭いました(^^;
目と耳が悪くなった事が大きな要因だと思います。
大体の場所はきちんと覚えていて、走ってトイレに駆け込んでましたから、たまたまだったと思います。
④視力・聴力の低下
これははっきりとありました。
シーズーは目が出てるので目を傷つける事が多いです。
ウチのコもそれが原因で白内障になり、それが両眼にわたりました。
最後は、光がぼんやりわかる程度にまで落ち込んでいたと思います。
それでも家の中は何事もなく平気で暮らしていたので、ワンコはすごいなと思ったものです。
ただ、夕方の散歩の時はちょっと不安になるらしく、街灯のない暗いところでは足が止まったりしました。
明るい時だと地面の照り返しが強く、暑くて大変だし、夜だと暗くて不安になるし、とちょっと散歩には気を付けなくてはなりませんでした。
耳も悪くなりました。
これは白内障の後に徐々に起こりました。
結局、ほとんど聞こえてないようでした。
当然、呼んでも反応しない。
ただ、わざと聞こえてないフリしてるんじゃないかって事もありましたが(^^;
若い頃は雷が怖くて大騒ぎしてましたが、聞こえなくなってからは全然反応しなくなりました。
これはある意味不幸中の幸いでしたね。
⑤認知症
色々な症状があるようです。
同じところをグルグル回り続けるとか、狭いところに入り込んでバックできず鳴き出すとか。
ウチのコは幸いな事に認知症と思える症状は起きませんでした。
狭いところは好きで良くもぐりこんでましたが、平気でバックして出てきました。
おかしな行動も無かった。
これは感謝したいですね。
⑥食への異常な執着
これはちょっと微妙です。
やたらと良く食べましたから。
目と耳が悪くなった事の反発からか、鼻は非常に敏感で、隣の部屋で寝ていても我々が何か食べだすと直ぐ起き出して来て「なんだかよく分からないけど下さい!」とばかりにワンワン吠えました。
さっき食べたのに、またくれと言ったり、おかわり要求したり。
それで食べ過ぎるとこってり吐いて、また要求。
振り返るとちょっと異常だったかも。
ただそれでも体はやせて行きました。
これは心臓病から来る腎臓の機能不全があったと思います。
今思うと好きなだけ食べさせてやればよかったかなとも思いますが…
⑦食の細り
これは無かったですが、食べない時は全然食べなくなる事がありました。
それほど長い期間ではなく、今日はあまり食べたがらないな、と言うくらいで。
⑧無関心
やはり耳が聞こえなくなってからは、回りの物音が聞こえないので泰然自若としてました。
無関心と言うか、分からないと言った方が正しいかも。
体力・筋力が衰えているのでやたら寝てました。
一日20時間くらい寝てたんではないかな。
そう言う事もあり、回りに気遣いしなくなった、出来なくなったようです。
これ以外には毛の艶が落ちたり、薄くなったりしました。
色々見ていくと、やはり人間と同じですね。
ただ、見かけが若い頃と大差ないので、内面の変化は人間が気を付けないといけません。
元気で長生きして欲しいですからね。
ちなみに冒頭で紹介した「犬の老いじたく」には、老犬を鍛えるプログラムも紹介されています。
読みやすい本なので、よかったらどうぞ。
[おまけ画像]
今回は年とってからやたらと多くなった寝てる画像を。

奥に見える青いのが手製のトイレ。
疲れきってガックリとしてるような寝方。

後ろ足が広がってます。

変な格好で寝てます。

割と普通の寝相。

これがお気に入りのビーズクッション。

暑い時は隅っこで寝るのが好きでした。
中塚圭子さん著の「犬の老いじたく」と言う本があります↓

わたしはこの本を3年前に買いました。
当時のウチのワンコは14歳だったので、年齢的には老いじたくとどころか既に老犬真っ最中のはずでしたが、意外とそんなに年寄りっぽいところが無いコでした。
とは言え、どんどん老いは進んでいくわけで、それを見越して準備しとかないとと思って買いました。
動物学者の研究本ではないので、難しい専門用語はなく、実際の事例が中心の本なので、気軽に読めます。
ただ、悲しい結末が当然ながら多いのでその覚悟は必要です。
で、本書の中で出てくる老いの事例をまとめてみます。
①足腰の衰え
②無駄吠えなどの悪癖の再発
③トイレの失敗増加
④視力・聴力の低下
⑤認知症
⑥食への異常な執着
⑦食の細り
⑧無関心
などです。
本書は犬全般が対象なので、ウチのコのような小型犬だけでなくゴールデン・レトリーバーのような大型犬の話もあり、場合によってはちょっと当てはまらない事例もあるかもしれませんが、上で挙げた8点についてウチのコではどうだったか思い出してみます。
まず①足腰の衰え
これは確実に起こりました。
特に後ろ足で顕著でした。
我が家はフローリングが玄関などで一部あり、そこで座っていると、後ろ左足がだんだん外側に広がって行きます。
散歩は好きなので朝晩行っていましたが、オシッコの時に足を上げる際にバランスを崩す事もしばしばでした。
後ろ足は一番筋肉が付いてる箇所だと思いますが、その分体重を一番支える箇所でもあり、筋肉の衰えが顕著に現れるんですね。
亡くなる前に最初に動かなくなったのも後ろ足で、前足で上体を起こしても下半身が付いてこないと言う状態になりました。
普段から足腰を鍛えておく必要があったのかもしれませんが、アジリティなどをやって激しい運動をしているワンコの中には、それが原因で一気に足腰の衰えが進む事もあるようです。
②無駄吠えなどの悪癖の再発
これはウチのコには無かったかな。
お手とかはやらなくなりましたが。
これは耳が聞こえなくなってこちらの指示が分からないからだと思います。
③トイレの失敗増加
これもそんなには無かったです。
ただ、たまにやらかしました。
急いでトイレに行って間に合わないとか、夜中トイレに行って暗くて場所が分からなくなりやってしまうとかだったと思います。
以前、ブログにも書いたウンチ失敗事件ではOBしたウンチを風呂上りのわたしが踏んづけて大変な目に遭いました(^^;
目と耳が悪くなった事が大きな要因だと思います。
大体の場所はきちんと覚えていて、走ってトイレに駆け込んでましたから、たまたまだったと思います。
④視力・聴力の低下
これははっきりとありました。
シーズーは目が出てるので目を傷つける事が多いです。
ウチのコもそれが原因で白内障になり、それが両眼にわたりました。
最後は、光がぼんやりわかる程度にまで落ち込んでいたと思います。
それでも家の中は何事もなく平気で暮らしていたので、ワンコはすごいなと思ったものです。
ただ、夕方の散歩の時はちょっと不安になるらしく、街灯のない暗いところでは足が止まったりしました。
明るい時だと地面の照り返しが強く、暑くて大変だし、夜だと暗くて不安になるし、とちょっと散歩には気を付けなくてはなりませんでした。
耳も悪くなりました。
これは白内障の後に徐々に起こりました。
結局、ほとんど聞こえてないようでした。
当然、呼んでも反応しない。
ただ、わざと聞こえてないフリしてるんじゃないかって事もありましたが(^^;
若い頃は雷が怖くて大騒ぎしてましたが、聞こえなくなってからは全然反応しなくなりました。
これはある意味不幸中の幸いでしたね。
⑤認知症
色々な症状があるようです。
同じところをグルグル回り続けるとか、狭いところに入り込んでバックできず鳴き出すとか。
ウチのコは幸いな事に認知症と思える症状は起きませんでした。
狭いところは好きで良くもぐりこんでましたが、平気でバックして出てきました。
おかしな行動も無かった。
これは感謝したいですね。
⑥食への異常な執着
これはちょっと微妙です。
やたらと良く食べましたから。
目と耳が悪くなった事の反発からか、鼻は非常に敏感で、隣の部屋で寝ていても我々が何か食べだすと直ぐ起き出して来て「なんだかよく分からないけど下さい!」とばかりにワンワン吠えました。
さっき食べたのに、またくれと言ったり、おかわり要求したり。
それで食べ過ぎるとこってり吐いて、また要求。
振り返るとちょっと異常だったかも。
ただそれでも体はやせて行きました。
これは心臓病から来る腎臓の機能不全があったと思います。
今思うと好きなだけ食べさせてやればよかったかなとも思いますが…
⑦食の細り
これは無かったですが、食べない時は全然食べなくなる事がありました。
それほど長い期間ではなく、今日はあまり食べたがらないな、と言うくらいで。
⑧無関心
やはり耳が聞こえなくなってからは、回りの物音が聞こえないので泰然自若としてました。
無関心と言うか、分からないと言った方が正しいかも。
体力・筋力が衰えているのでやたら寝てました。
一日20時間くらい寝てたんではないかな。
そう言う事もあり、回りに気遣いしなくなった、出来なくなったようです。
これ以外には毛の艶が落ちたり、薄くなったりしました。
色々見ていくと、やはり人間と同じですね。
ただ、見かけが若い頃と大差ないので、内面の変化は人間が気を付けないといけません。
元気で長生きして欲しいですからね。
ちなみに冒頭で紹介した「犬の老いじたく」には、老犬を鍛えるプログラムも紹介されています。
読みやすい本なので、よかったらどうぞ。
[おまけ画像]
今回は年とってからやたらと多くなった寝てる画像を。

奥に見える青いのが手製のトイレ。
疲れきってガックリとしてるような寝方。

後ろ足が広がってます。

変な格好で寝てます。

割と普通の寝相。

これがお気に入りのビーズクッション。

暑い時は隅っこで寝るのが好きでした。