アメリカ映画
公開:1996年公開
監督:チャック・ラッセル
出演:
アーノルド・シュワルツェネッガー(マーシャル・ジョン・クルーガー)
ジェームズ・カーン(ロバート・ドゥゲラン)
ヴァネッサ・ウィリアムズ(リー・カレン)
ジェームズ・コバーン(アーサー・ベラー)
ロバート・パストレッリ(ジョニー・キャステレオーネ)
ジェームズ・クロムウェル(ウィリアム・ドナヒュー)
時間:115分
[あらすじ」
シュワちゃん演じるクルーガーは証人保護プログラム実行のエージェントとして、イレイザーの異名をとる程の活躍を見せる日々。
そんな中、軍需産業の不正を内部告発したカレンを保護する事になるが、そこにはある陰謀が潜んでおり、カレンともども命を狙われる事になる。
問題の元凶は、その軍需産業が開発していた最新兵器EM銃。
自分の手の内が次々と暴かれていく事に裏切り者の存在を感じたクルーガーは、かつて保護したジョニーに協力を求め、ついに反撃に出る!
SFやホラーだけじゃなく、アクション映画も好きなわたしの中では、シュワルツェネッガーと言う俳優は、かなり好きな俳優。
「ターミネーター」で渋くゴツくタフなその姿に惹かれ、「ターミネーター」以降の彼の主演作は全部観て来ました。
アクション映画でのシュワちゃんは、まぁ、だいたいいつも同じキャラ。
良い意味でマンネリです。
敵のマシンガンの銃弾は当たらなくとも、自分の拳銃の弾丸は百発百中。
そんな事、気にしてたらシュワ映画は観れません(^^)
本作でも陸に空に大活躍のシュワちゃん。
そしてこの映画のウリはEM銃。
いわゆるレールガンの小型版です。
二本のレールの間にはさまれた金属が磁力で超高速に加速されて打ち出される実弾兵器で、80年代のレーガン政権下のスター・ウォーズ計画の中で一躍脚光を浴びた兵器です。
映画の中では大型ライフルくらいの大きさで、光速に近い速度で打ち出される金属弾がプラズマの青い炎に包まれてぶっ飛んでいくというビジュアルが美しい。
さらにこのEM銃にはコンクリートをも透過する特殊なスコープが付いており、どこに隠れても人の姿がレントゲンのように透かして見えるので、その破壊力以上に恐ろしい携帯兵器になってます。
これ、実にカッコイイんですよねぇ。
映画後半でシュワちゃんがこれを両脇に抱えてガッツンガッツンぶっ放すところが実に爽快。
敵役はベテランのジェームズ・カーン、ヒロイン役はシンガーのヴァネッサ・ウィリアムズ。
テーマ曲も歌ってます。
上司役にはさらにベテランのジェームズ・コバーン。実に渋いですが、ちょっと頼りない上司ですね。
部下が裏切ってるの気づいてない時点で(^^;
後は、カレンの上司役のジェームズ・クロムウェル。不正に加担していた上司ですが、結局自殺しちゃうちょっと小心者な小悪党。
結構、豪華なキャストというイメージ。
監督のチャック・ラッセルは「エルム街の悪夢3 惨劇の館」「ブロブ/宇宙からの不明物体」「マスク」と来て本作を監督。
その後が「ブレス・ザ・チャイルド」「スコーピオン・キング」「コラテラル」(は製作)とアクション・ホラー路線に力を発揮する監督です。
結構観てるのはメジャー系が多いからかなぁ。
EM銃をぶっ放しながら走るシュワちゃん。
あまりの高速で打ち出される弾体により周りの空気がプラズマ化され青い炎となって尾を引いてます。

で、「イレイザー」で何か思いつくものあるかと考えたところこれしか思いつきませんでした。
「イレイザー・ヘッド」
1977年、デヴィッド・リンチが監督した最強のカルト映画。
なので、説明するまでもないかなとも思いますが、30年以上前の映画なので知らない人も多いかも。
ただ、説明しようにも正直言ってわけのわからん映画なので説明も出来ず(^^;
やたらと頭のでかい主人公の彼女が妊娠、生まれた子供はトカゲと言うかなんと言うか、とにかく異常な奇形の赤ん坊がいて、異常な鳴き声に苦悩しながら過ごす生活は夢なのか幻なのか区別が付かず、最後、主人公の頭は機械の中に巻き込まれ鉛筆の尻についてる消しゴムになるという…
確かこんな感じ。
理解しようとする事が無駄に思える映画ですが、だからこそカルト映画として君臨しているとも言えます。
決して愉快、爽快ではなくその対極に位置する映画ですが、一見の価値はあります。
デヴィッド・リンチはその後「エレファント・マン」「デューン/砂の惑星」「ツイン・ピークス」「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」とほぼカルト系映画に特化した監督業を続けています。
最近はあまり活動が聞こえてこないですね。
(こっちはDVD持ってないので映像なしです(^^;。今ならデジタル・リマスター版が入手可能)

