発売:2010年7月
ディスク:1枚 全12曲(71分)
アメリカのHMバンド、アヴェンジド・セヴンフォールド(略称A7X)の5枚目のアルバム。
ドラマーのジミー”ザ・レヴ”サリヴァンが28歳の若さで亡くなるという悲劇の後、ドリーム・シアターのドラマー、マーク・ポートノイの協力により完成されたアルバム。
タイトルの「Nightmare」というのもこう見ると意味深な感じがします…
わたし個人としては3rd「City Of Evil」からの付き合いですが、本作も全く期待を裏切らない出来栄えです。
以下にわたしの個人的感想と、BURRN!誌に掲載されたヴォーカルのM.シャドウズのコメントも合わせてお楽しみください。
①「Nightmare」はまさにタイトルナンバーにふさわしい堂々としたかっこよさでサビも直ぐに歌えるようなキャッチーなもの。
②「Welcome To The Family」はポップな味付けがされたサビが印象的。
③「Danger Line」はマーチ風なドラムからスピードメタルを経てバラード調になり口笛でフェードアウトするという複雑な展開の曲。
シャドウズ「始まりは"City Of Evil"、終わりはQueen」
④「Buried Alive」
シャドウズ「俺達の"Stairway To Heaven"」
⑥「So Far Away」はアコースティックなバラード。
シャドウズ「ジミーに向けて書かれた曲」
⑧「Victim」
シャドウズ「ジミーが亡くなった日の事を書いた曲」
⑩「Fiction」にはジミーの声が入ってるそうです。ちょっと変わった曲です。
⑪「Save Me」は11分を超える長い曲。ギターとドラムが活躍してます。
シャドウズ「俺達が今まで書いた曲の中で最も叙事詩的な曲。アルバムの中でもお気に入り」
⑫「Lost It All」はボーナス・トラック。アルバムの流れを考えると無くても良かったかも。
アルバム全体を通してシャドウズは「エモーショナルでダーク。感情的かつ暗い作品。」と評しています。
確かにダークさと暗さは感じますが適度な暗さとでもいいましょうか、どんより落ち込むような底なしの暗さはありません。
イメージが先行しているせいかもしれませんがマーク・ポートノイのドラムが冴えており、それに伴いギターやベースも輝いてます。
しゃがれ声でちょっとクセのあるシャドウズのヴォーカルもパワーあふれています。
今後のパーマネントのドラマーについてはまだ決まっていないようですが(マーク・ポートノイはあくまでヘルプ)、新しいメンバーが決まっても今のままのスタイルを続けながらさらに高みを目指して欲しいですね。

