「都市と音楽」シリーズの4回目は<パリ>
曲目は、
①ガーシュウィン/パリのアメリカ人
②プーランク/2台のピアノのための協奏曲ニ短調
③サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付」
の3曲。
今回の指揮は円光寺雅彦氏。
初めて聴く人です。
②のピアニストはマテオ・クルー、ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワンの両氏。
初めて聴く人たちです。
③のオルガン担当は小林英之氏。
初めて…もういいか。
というわけで、ガーシュウィン/パリのアメリカ人。
ガーシュウィンと言うとやっぱり「ラプソディ・イン・ブルー」が一番好きなんですが、この「パリのアメリカ人」もCMで良く流れる有名な曲。
とは言えそれほど全曲通しては聴いてない曲だったりします。
それぞれの楽器が活躍の場を設けられている感じで大変たのしい曲です。
やはりガーシュウィンは好きです。
ノリが良いですね。
タクシー・ホーンの効果音が面白い。
わたしのような素人には分かりやすくていいです。
サクソフォーンは客演の3人娘の方でした。
演奏後の挨拶の時のほっとしたような笑顔が印象的でした。
円光寺氏の指揮は、3拍子はこう、4拍子はこう指揮棒振るという教科書に出てくるような感じで分かりやす指揮でした。
プーランク/2台のピアノのための協奏曲ニ短調は知らない曲でした。
中々変わった印象の曲で、ピアノが2台というのも珍しい?
ピアニストのマテオ・クルー氏は26歳、スイス・コロンビア・日本の血が入った人。写真より実物の方が若く見えます。
正面左側のピアノを担当されてました。
ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン氏は23歳、スイスと中国のハーフ。
わたしは1階右端の方に座っていたので、ワン氏の背中側の位置だったんですが、演奏中はクルー氏のピアノの方が良く聴こえたように思います。
気のせいかな?
曲としては第2楽章の緩徐楽章が印象的でした。
緩やかで幻想的な独特の雰囲気を持ってました。
どこか童謡的な印象もあり。
アンコールはピアノ連弾でした。
曲はわかりませんでした(^^;
出来れば手元が見たかったなぁ。
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付」はわたしの大好きな曲です。
オルガンってやはりクラシックを代表するような楽器だと、個人的には思ってまして、かつて、クラシック音楽に今より詳しくない時に、オルガン曲で何かよさそうなもの無いだろうかとCDショップをうろうろしてた時にたまたま見つけたのがこの曲でした。
作曲家も知った名前だし、カラヤン指揮のベルリン・フィルならこっちも有名だから曲は知らないけど大丈夫だろうと思って買い、見事に成功した1曲でした。
この曲を生で聴きたくて、去年の10月、東京交響楽団の定期演奏会まで行きました。
思えばブログ初投稿もこの曲の事でした…
オルガンの演奏台は2階席中央にありますが、2階席も解放されてました。
こういうのは普通なのかな。
オルガンの隣で聴いてみるのもいいかなと思ったり。
前回の東京ではオルガンの音がちょっと小さいように思いましたが、今回は聴いてる席のためか、よりはっきり聴こえました。
ちょっと硬い感じはしましたが。
この曲は豪華絢爛で堂々とした第2楽章後半がハイライトで、わたしもここばかり中心に聴いて来ましたが、今回改めて全曲通して聴くと、オルガンが入る穏やかで緩やかな第1楽章後半がかなり良い事に気づきました。
ここで鳴るオルガンは体の中心を響き渡り思わず「遂にきたー!」と心の中で叫ぶわたしがいた(^^)
第2楽章後半では、体温が1~2度上昇。
鳴り響くオルガンの重低音とオーケストラ。
やっぱりこの曲は良いですねぇ。
思いっきり盛り上がれる。
金管楽器がちょっとふわっとした感じがした箇所がありましたが、非常に気持ちよい演奏でした。
首席チェロの方は終始、体全体を使ったダイナミックな演奏をしていて、他の方と違う曲を演奏しているようでしたが、こういう人大好きです。
ティンパニの和泉正憲さんとヴァイオリンの藤本寮子さんが退団という事で最後に円光寺さんから花束贈呈がありました。
特にティンパニの和泉さんには応援団の方々が来てらしたようで、演奏終了後もかなり盛り上がってました。
演奏でも力の入ったティンパニでした。
