2004年発表
単行本1冊、159ページ
読んだ期間:1時間くらいかな?
もうすぐ60歳になる現代の作曲家、吉松隆氏が、とにかく簡単にクラシック音楽を解説した本。
著者は5つの交響曲、6つの協奏曲などを作曲し、イギリスのシャンドスレーベルと専属契約を結んで7枚のCDを発表している(2004年現在)、第一線の作曲家(らしいです)。
さらに漫画も描く多彩な方。
内容は、とにかく簡単が第一という事で、1ページあたりの文字密度は極端に低く、図やイラストと空白が非常に多い、悪く言うとスカンスカンな本です。
著者の描くイラスト(漫画)はぶっちゃけそんなに巧くなく、手書き文字は読みにくく、と、ココまで書くとものすごくけなしてるように見えますが、結構ためになる事も多いです。
初めてクラシックコンサートを聴きに行く時の心構えとか、指揮者・ソリスト・オーケストラの皆さんが待ち時間をどう過ごしているのかとかの小ねた的要素や、小学校で習った音楽のおさらい(各種記号類、楽器類の説明とか)や楽譜の書き方まで取り上げられています。
昔は指揮者は指揮棒(雨傘くらいのサイズ)を足元に叩きつけてとっていたのが、誤って足を刺しそれが元で死んだ人が出たので徐々に今のようになったなんて話はウソっぽいけどホントらしい。
巻末には著者の人となりとCD一覧など紹介した15ページのプロモーションページがあったりしますが、手軽に音楽のおさらいをしたい人にはオススメかもしれない。ただ税別1,500円をどう判断するかが難しいところかな。
