昨日(6/25)に聴きに行ってきました、わたし自身、2回目のコバケンさん指揮のコンサート。


指揮:小林研一郎
チェロ:遠藤真理
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団


今期のコバケン・スペシャルはロシアン・フェスティヴァルと題して、ロシア縁の作曲家の作品で構成されたプログラムとなってまして、1回目の今回はチャイコフスキーの3曲。


1曲目:弦楽セレナード ハ長調
2曲目:ロココ風の主題による変奏曲
3曲目:幻想序曲「ロメオとジュリエット」


チャイコフスキーは比較的良く聴く作曲家ではありますが、まともに聴いた事があるのは3曲目のみで、CDも持ってないので予備知識なしで挑みました。


コバケンさんが登場すると、「弦楽セレナード」の解説をしてくれました。
コバケン・スペシャルでは毎回やってるんでしょうか?
今回は特別に名フィルの方々も協力して、各楽章を少しずつ演奏しながら聴き所などを解説。
第1楽章の冒頭を聴いて、初めて「あぁ、この曲か!」と分かった途端、思わず目頭が熱くなる(^^;
わたしにとって曲は知っててもタイトルを知らない代表曲のような曲。
コバケンさん曰く、ハイライトは第3楽章との事。
「真っ白な雪原に吐血するような」「名フィルの慟哭の調にご期待ください」との解説を聴くと俄然興味が沸きます。


わたしの席は1階右端だったので目の前にコントラバスが並び、その重低音が体に響きます。
ハイトーンヴォーカルと速弾きと重低音好きなわたしとしては結構当たりの席かも。
第1楽章の有名フレーズの後の第2楽章は軽快なワルツ、そして第3楽章。
何の予備知識なしで聴いていたら「きれいなメロディだなぁ」で終わっていたかも知れないところですが、頭の解説のおかげで情感が伝わってくるようでした。
第4楽章で再び第1楽章の主題が現れて感動のエンディングまで実に気持ちよく聴く事が出来ました。
第1楽章終わったところで拍手したくなったのは初めて。


この余韻のまま、しばしの休憩の後に2曲目の「ロココ風の主題による変奏曲」が始まります。
チェロは赤いキラキラしたロングドレスの遠藤真理さん。
ヴァイオリニストの川久保賜紀さん、ピアニストの三浦友理枝と3人で「RAVEL」というCDを出したりと活躍されている方だそうです。
(やっぱりわたしは知りませんでした(^^;)
この曲は今回初めて聴きます。
「弦楽セレナード」よりもオケが小編成になった関係で、わたしの席からはオケの人たちの背中しか見えません。ちょっと残念。
そもそも”ロココ風”って何だ?ってところからはじまるのが我が知識の拙劣さなんですが、まぁ、それは置いといて、チェロが意外と激しいというか忙しいという印象。
あれだけ大きな楽器を小柄な女性が抱え込むように弾くのは大変だろうな、と思いながらも、高音から低音へすべるように移って行くあたりは「ベンチャーズみたいだ」などと不謹慎な感想を持ったりしてました。
結構面白かったです。


トリの幻想序曲「ロメオとジュリエット」は生演奏を聴くのは今回2回目。
一度聴いた事があるからか、今回は少しだけ「ロメオとジュリエット」の物語が垣間見えた気がします。
それだけ演奏も良かったのかも知れない。
チャイコフスキーは美しいメロディの名人ですねぇ。


この後、コバケンさんは「少し早く終わったので」と言いながらアンコールに応えてくれました。
1曲目はチャイコフスキー「白鳥の湖/白鳥の踊り」。
2曲目はチャイコフスキー「白鳥の湖/情景」。
この2曲も一度生で聴いてみたいと思っていたので、ここで聴けるとは何と得した事か。
アンコール曲で涙目状態。
で、結構舞い上がっていたところに、「もう1曲やります」と3曲目のアンコール曲がありました。
ちょっと舞い上がり気味だったので記憶が飛んでますが(^^;)確かチャイコフスキー「くるみ割り人形/ロシアの踊り」だったはず。


最後に、名フィルのティンパニ担当の方がコバケン・スペシャルが今回で最後という事で、コバケンさんから花束のトスがありました。


今回もコバケンさんのサービス精神旺盛ぶりには心打たれました。
本当に楽しくクラシックを聴くことが出来ます。
わたしのような素人には大変ありがたい人物です。
演奏で血圧上がったり、涙目になったり、話で笑いも起こったりと楽しい一日でした。
次のコバケン・スペシャルは10/27です。
待ち遠しいです。


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