本日は、スウェーデン放送合唱団を招いて行われた「二大レクイエムの夕べ」というコンサートに行って来ました。
スウェーデン放送合唱団は創立75年の世界的に有名な合唱団だそうですね。
すいません、よく分かってませんでした(^^;
男性女性合わせて40人くらいでした。
指揮はペーター・ダイクストラ。
若干33歳の俊英。
結構背が高くすらっとしたイケメソ。
ソプラノはリサ・ミルネ、メゾ・ソプラノはクララ・ムーリツ、テノールはジョシア・エリコット、バス&バリトンはジョナサン・レマル。
演奏は名古屋フィルハーモニー管弦楽団という布陣。
曲目はモーツァルトの「レクイエム」とフォーレの「レクイエム」(1893年版)の2曲。
(これにヴェルディの「レクイエム」を加えて世界三大レクイエムだそうです。)
モーツァルトの「レクイエム」はCDを持っているので知ってるんですが、フォーレの方は1回も聴いた事が無かったのでどんなんだろうかと期待してました。
今回、ちょっと入場料をケチったため、席は2階オルガン席の左側になっていて、正直言って失敗したと思いました。
「正面から聴くべきだったなぁ」と。
この位置からだと、合唱団を斜め後ろから見る位置なのと、ソリストの人たちは完全に背中向けてます。
演奏が始まる前に館内放送で「今回の演奏は本国(スウェーデン)で放送するため録音しますのでご協力お願いします」と流れました。
「こういうのも初めてだなぁ。」
「協力って何すんだろう?」
「音立てるなって事?」
とか、思っているといよいよ1曲目、モーツァルトの「レクイエム」が始まります。
CDで聴いているとは言え、やはり生は違いますねぇ。
ただ、やはりちょっと声が聞こえにくいかなぁ。
特に、バスが。
この曲を知ったのは確か映画「アマデウス」。
映画の中では第2曲「キリエ」、第3曲「ディエス・イレー」、第8曲「ラクリモーサ」がかかってたと思いますが、ちょっと記憶が薄れて…
指揮のダイクストラ氏は一緒に歌ってるように指揮をされてます。
合唱とオーケストラも合ってるように聴こえましたし、良かったと思います。
だんだん気持ちがよくなって来たと思ったらだんだん眠くなって来て、こりゃいかんと気合を入れなおしてました(^^;
曲が終わると、たいてい直ぐに「ブラヴォー!」パチパチパチパチ…となる所が、いったん間を空けてからの拍手。
「なるほどこれが協力か」
休憩の後、2曲目、フォーレの「レクイエム」(1893年版)が始まります。
プログラムによると、「レクイエム」には3つの版があり、5曲構成の初版、7曲構成の1893年版、1893年版のオーケストラを拡大した1900年版の3つがあるそうですが、今回は1893年版が演奏されます。
一通り聴いた感想としては、モーツァルトの「レクイエム」には死のイメージがあり、慟哭という印象もあるんですが、フォーレの方は、美しい癒しの音楽という印象。
実にきれいで素晴らしい曲ですね。
特に第3曲「サンクトゥス」以降は引き込まれました。
女性の高音部の合唱が特に美しいと思いましたが、これはわたしがHR/HMでもハイトーンヴォーカルが好きだからかもしれません。
元々高い声が好きなのかも。
今回のバリトンのソロはちゃんと聴こえました。
低い声は背中越しでは厳しいらしい。
まぁ、楽器編成もモーツァルトの時の2/3程度になっていたのでそれも影響がありますね。
とにかくこの曲は気に入りましたので、早速、アマゾンでCD注文しました(^^)
演奏は良かったんですが、非常に残念な事がありました。
演奏中に携帯の着信を鳴らした人がいました。
フォーレの「レクイエム」の第2曲の中ほどあたりで。
わたしのように気が散りやすい人間にはこれはきいた。
この後、曲に集中するのにかなり苦労しました。
多分、1階席真ん中の前の方の席のおばちゃんというかおばあちゃんだと思いますが、
この人、実はこれが本日2回目の着信。
1回目は1曲目の始まる前、合唱団が入場する際に鳴らしてて、「曲始まる前でよかったな」と思ってた矢先です。
これで本国スウェーデンで放送できるんだろうか?
最悪モーツァルトだけ流すのかな…
みなさん、気をつけましょう(わたしもですが)
