実際にあった国際価格カルテル事件を元に、面白おかしく演出した(映画冒頭にそんなテロップが流れます)2009年のアメリカ映画。監督はスティーヴン・ソダーバーグ。
(Informantは通報者という意味)


主人公のマーク・ウィテカーは一代穀物企業のADMで上級幹部として働いているが、ある時、ADMを中心とした国際価格カルテルをFBIに告発。
これを機に彼と彼を取り巻く人々が大騒動に巻き込まれていくという話。


主人公マークを演じるのはマット・デイモン。
常に口をぽかーんと空けたあまりパっとしない中年男を演じるのに体重増やして挑むという、デ・ニーロばりの力の入れよう。
正直言って、「ボーン・アイデンティティ」シリーズより堂に入ってる気がする。
マークはかなり天然入ったお調子者で、FBIに協力するというだけで007気どりで盗聴器見せびらかしたり、一種の虚言癖があるため、言う事がコロコロ変わります。
おかげでFBIや司法省の役人が振り回されますが、この辺のやりとりが笑わせます。


では以下、ネタバレでお送りします。














 


そもそも価格カルテルの告発も自己の栄達狙いだったり、会社を告発しておきながらその裏で巨額のワイロを受け取っていたりで、結果的にはADM上層部達よりも重い罪を背負う事になるなど、何のために告発したのかわけが分からない(^^;
同情を買うために、6歳で両親が事故死し、裕福な里親に育てれたとウソをつき、それが経歴にもなってたり。
最終的に彼はADMの社長になれるわけも無く、別の会社でCOOになったとの事。
なんかこういう人っているんだなぁ。
人生楽しそう。


問題の人、マーク・ウィテカー(事件前)
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事件後
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彼を献身的に支える妻ジンジャー。演じるはメラニー・リンスキー。
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死んだ事にされてるご両親。かわいそうだけど彼を育てた張本人でもある。
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彼に翻弄されるFBIの人たち。こっちは本当にかわいそうな人たち。
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同じく翻弄されるAMDの取締役たち。こっちはある意味自業自得な人たち。
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