時代設定は昭和30年代くらいかな。
犬を飼うようにカッパもペットとして飼うのが当たり前の日本が舞台。
主人公の私(名前は出てこない)は仔ガッパのかぁたんを東京で飼育していたところ、
カッパ仲間の玉田さんのかっくんが河童喘息にかかったため、自分の田舎に療養に連れて行く。
一緒について来た、かぁたんを買ったペットショップの坂本さんと彼女の飼いカッパのキューちゃんも含めて楽しい田舎暮らしの末、かっくんの喘息も徐々に回復。
東京で待つ玉田さんの元に帰るかっくんだったが、田舎を離れると次第に喘息が悪化。
玉田さんはついにかっくんと別れる決意をし、かっくんを再び田舎へ戻す…
最近の本シリーズはなんとなく物悲しい雰囲気を漂わせていて、連載当初のあっけらかんとした楽しさは控えめになってきています。
カッパに限らず、ペットを飼っている人にとっては、自分のペットとダブらせると、玉田さんの哀しみや、この巻では出てこない田所さんのマアちゃんの話などは涙なくしては読めない、哀愁のほのぼの漫画になってます。
人物には顔を描いておらず、あくまで中心はカッパ。
巻末には毎回、お楽しみ企画的な設定集などが入っておりそれも面白い。
最近、別シリーズの「こなきじじいの飼い方」という本も1巻目が出ました。