気が付けば3年ぶりのダーク・トランキュリティに新作アルバムが発売されてて。
メロディック・デス・メタル・バンドでありながら、一時期、クリーンヴォイスの曲が目だった事もありましたが、
本作はデスヴォイスの曲ばかり。(SE的にクリーンヴォイスを使った曲はあります)
こういったバンドにはふさわしくない形容詞かもしれませんが、安定感のある良質でウェットなメロディーが全曲に備わっており、やはり安心して聴ける(?)デス・メタル・バンドだなぁという感想。
特にいいなぁと思うのはスピード感のあるサビが印象的な5曲目の「The Grandest Accusation」と、
深い霧の森をさまよっているような湿り気の強いメロディが印象的な11曲目の「Iridium」。
”慟哭”という言葉が似合う…
よく考えると両方ともクリーンヴォイスの入った曲。
デスヴォイスだけでなくクリーンヴォイスを挟み込む事で曲の深みが出てる感じ。
このあたりのバランスが巧いのがこのバンドの良いところ。
思えばこのバンドの最高傑作の誉れも高い「Punish My Heaven」(2ndアルバム「The Gallery」の1曲目)もそう。
さすがにこの曲を超えるものが出てこないのは…まぁちょっと厳しいかなぁ。