かつて読んだ本シリーズ第11弾。


残念ながら1996年に亡くなった、アメリカ天文学者のカール・セーガン氏の科学啓蒙エッセイ。


全25章にわたり、心霊、UFO、予言などの疑似科学に対して、もっと科学的な視野を持ちましょうと教えてくれる本です。
上下巻800ページにのぼる氏の熱い思いが伝わってくるようです。


思えば、社会人になってからはこの手の本を良く読むようになって来ました。


マーティン・ガードナー「奇妙な論理」
C・ピーブルズ「人類はなぜUFOと遭遇するのか」
ジョン・テイラー「超自然にいどむ」
マイクル・シャーマー「なぜ人はニセ科学を信じるのか」
テレンス・ハインズ「ハインズ博士「超科学」をきる」
この他にも、と学会系の本など。


この読書傾向を見ると、懐疑主義者と思われてもしかたないですが、本心から言えば、幽霊・宇宙人・UMA・超能力など、あると良いと思ってるんですよねぇ。
その方が夢があるし、実際子供のころは「ムー」なんかも良く読んでて(オウムとは無関係ですよ)、幽霊話を聞いた夜は怖くて眠れなかったりしたもんです。


でも、ある程度成長してくると、無条件に信じるだけじゃなく、本当はどうなのかが気になるようになって来た。
ところが、こういったオカルト系の本は、あったんだから信じろという論調ばかりなのでどうもうさんくさく思えて来た。
何かと言うと政府の陰謀と言いながら政府が公開している資料や写真にこうあるからUFOが来たんだ、宇宙人はいるだと、矛盾した事言ってたり。
無いと言うなら無い事を証明しろと無理なこと言ったり。
もう少し納得できるような証明・証拠を出して欲しい。
と、言うときにこういう本を読むと、気が休まる。


本書は若干堅苦しいところもありますが、物理や天文学の予備知識なしで読めますので、お気軽にどうぞ。



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