かつて読んだ本シリーズ第10弾。
初出が1966年なのでかなり古い本ですが、最近再販されました。
主人公は国防総省に勤める科学者ポール。
彼は突然、異星人に拉致されある事に強制的に協力されられる。
その異星人は同属同士で戦争状態にあり、その原因がノパルという寄生生命体。
ノパルに取り憑かれると、取り憑かれていない者が、とにかく気に入らなくて仕方がなくなる。
で、取り憑かれ側と取り憑かれてない側で激しい戦いとなっている。
これを何とかするにはノパルの巣であるノパルガースを何とかせねばならない。
お前ら地球人も取り憑かれてるんだから協力しろ、と。
ノパルというのは普段、目には見えないですが、目を凝らして必死に見ようとするとうすぼんやりと見えてくる。
まるで背後霊のような感じ。
これが憑いてる、憑いてないで人間の感じる感情が全く異なる。
普段、生活していると、「あいつなんだか急に変わったな」とか初対面の人なのに「どうもあの人とは気が合わない」「生理的に受け付けない」という事が結構ありますが、これはノパルのせいかも。
どっちが取り憑かれててどっちが取り憑かれてないかはわかりませんが。
本書は、200ページ程度で字も大きく大変読みやすいので、出張の行き帰りの電車の中とかでの暇つぶしにはもって来いでは?
表紙の絵ではかなり怖そうなノパル。