2008年出版のSF小説紹介本。
著者の谷岡一郎氏は大阪商業大学学長で大のSFファン。


本書は、著者本人と、氏の開催するSF入門講座に参加した事のある、SF初心者のひろ子さん、
SFオタクの辰郎君という実在の人物の計3人が、テーマに挙げたSF小説について討論しながら紹介するという形式。


主に紹介されている本は以下のとおり。


アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」
梶尾真治「地球はプレイン・ヨーグルト」、「美亜へ贈る真珠」
アイザック・アシモフ「われはロボット」、「バイセンテニアル・マン」
広瀬正「マイナス・ゼロ」
マイク・レズニック「キリンヤガ」
カレル・チャペック「山椒魚戦争」
ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」
テッド・チャン「理解」
ジェイムス・ティプトリー・Jr「たったひとつの冴えたやりかた」
トム・ゴドウィン「冷たい方程式」
オースン・スコット・カード「エンダーのゲーム」
ロイス・マクマスター・ビジョルド「無限の境界」
ロバート・A・ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」
フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
半村良「戦国自衛隊」
フレドリック・ブラウン「発狂した宇宙」
ロバート・L・フォワード「竜の卵」
ラリィ・ニーブン「リングワールド」
J・P・ホーガン「星を継ぐもの」
ダン・シモンズ「ハイペリオン」


本書はSF初心者から中級者くらい向けの紹介本。
全体的にオール・タイム・ベストに名前を連ねる本が並んでるので、そんなに新しさは感じないかな。
ただ単純に紹介をしているわけではなく、毛色の変わった視点から攻めたりしているので、そういった面白さはあります。
まぁ、せめてメインで紹介されている本くらいは読んでおけって感じですかね。
そういうわたしですが、まだ読んでないものが多いのに気づきました。
なので、とりあえず「キリンヤガ」と「竜の卵」は早速買いました。
ちなみに個人的なおすすめは上記リストの下2つ。


巻末にあるオール・タイム・ベスト20は縮小しすぎで見るのが辛い…
アルバレスのブログ