G.I.ジョーというとフィギュア。その流れで「こち亀」のG.I.ジョーネタを思い出すと、
どうしてもコメディの印象がぬぐえませんが、本作はアクション超大作映画になってます。
色々と新兵器が出てきます。
700万のナノマシンにより、触れるもの全てを崩壊させるナノマイト弾頭なんかは「∀ガンダム」の月光蝶かな。
(ナノマシンを”兵器化”(起動させる事のようですが)するのに粒子加速器を使う理由がよくわかりませんが)
加速装置付きのパワードスーツとか、脳内映像を抽出するマシンに、背景映像を前面に映す事で見えなくする透明スーツ、仕組みや原理は説明なしですが、あたると吹っ飛ぶパルスガンはシュワルツェネッガー主演の「イレイザー」に出てきたEM銃のよう。
と、書いてしまうとどこかで見たものばかりという印象になりますが、まぁ、そこは大目にみてみましょう。
少なくとも本作は娯楽性を相当に重視した作りになっていて、観ていて眠気を誘う事はありませんでした。
冒頭のナノマイト弾頭争奪戦からエッフェル塔崩壊までのカーチェイス、ラストの敵基地への総攻撃と、
迫力のあるアクションシーン満載で、飽きさせません。
主要人物はそれぞれにいわくがあり、敵側内部にもごちゃごちゃとした陰謀がありと、単純な勧善懲悪にはなっていません。
監督はスティーヴン・ソマーズ。主演チャニング・テイタムとヒロイン役(というか敵役というか)シエナ・ミラーはあまり印象が無い人たちですが、
G.I.ジョーの司令官にデニス・クエイド、アメリカ合衆国大統領にジョナサン・プライス、敵の兵士(忍者)にイ・ビョンホン。
(また忍者ブームが再燃してるのかも。「ニンジャアサシン」という映画が公開中らしい(ショー・コスギが悪役))
そんな中で目をひいたのが悪者側の謎の人物のアーノルド・ヴォスルーとちょい役で一瞬出てくるブレンダン・フレイザー。
「ハムナプトラ」の敵役と主人公です。で、監督が「ハムナプトラ」のソマーズ。
この流れでの友情出演に近いんでしょうね。
(ブレンダン・フレイザーに至ってはエンドロールでも見つけられなかったし。どこかにあったかな?)
終わり方は絶対にパート2ありますよというものだったし、興行成績もそこそこ良かったようなので、作るんだろうな。
ブレンダン・フレイザー。このちょっとしたシーンだけの出演。
ちょっと暗いですが、砂漠をバックに不敵な表情のヴォスルー。イムホテップにしか見えない(^^;
大統領役のプライス。どうしても「未来世紀ブラジル」を思い出す…
Gメン状態のG.I.ジョー。右端のスネーク・アイズは一回も顔見せせず。