かつて読んだ本シリーズ第6弾。
1900年出版なので、もう110年くらい前の作品。
知っているようで実はあまり知らなかったと、今回読んで痛感しました。
ドロシーがかかしとブリキのきこりと臆病ライオンと旅をするのは覚えてましたが、細かいところは全然覚えてなかった。
意外と色々な冒険をしてます。
悪い魔女を倒すなんて事してるのも全く記憶に残ってなかった。
魔法の国を離れてからも色々な国を旅してやっと自宅に帰るなんて事も知らなかった。
かかしにしてもきこりにしてもライオンにしてもそれぞれにちゃんとストーリーがあって、最終的には報われますが、この中ではきこりの生い立ちが結構泣かせます。
ちょっと不思議なのが、ドロシーが連れていた愛犬のトト。
トトは犬なのでワンワンとしか言わないですが、ライオンはしゃべるんですよね。
まぁ、ライオンは魔法の国の生き物だからと言ってしまえばそれまでですが。
それにしても、最初本書を読む前は、子供向けの絵本みたいなものとタカをくくっていましたが、実際、読んでみると、非常に内容が濃く、子供向けとは思えません。
十分な小説として楽しめます。
これは意外な発見でした。
さらに意外だったのは、本シリーズはボーム著で14冊、ボーム死後他の作家たちの作品が26冊もあるという事。
一大シリーズになってます。
子供向けと思って侮るといかんですねぇ。