フェラーリ308GTBのデザインは、イタリアの名門デザインハウス、ピニンファリーナが手掛けた。特にこのモデルのデザインに大きく貢献したのはレオナルド・フィオラバンティだった。彼はピニンファリーナにおいて、フェラーリの数多くのデザインを担当し、308GTBを含む多くの象徴的なモデルを世に送り出したことで知られているのだ。
レオナルド・フィオラバンティとは
1938年生まれのイタリア人カーデザイナー、レオナルド・フィオラバンティは、ミラノ工科大学で機械工学の学位を取得した後、1964年にピニンファリーナに入社した。フェラーリのみならず、アルファロメオ、ランチア、フィアットなど、多くのイタリア車のデザインに関わり、特にフェラーリのデザインを手掛けたことで広く知られている。
フェラーリ308GTBのデザイン
フェラーリ308GTBのデザインは、その時代において革新的だった。スポーツカーの美学において新しい基準を築き上げ、その流麗でモダンなラインは今日でも多くの人々に愛されている。フィオラバンティのデザイン哲学は、機能性と美しさのバランスを重視することにあった。308GTBは、優れた空力性能と美しいプロポーションの両方を実現し、フェラーリのデザイン言語を形成する上で重要な役割を果たしたのだ。
デザインの特徴
- 流麗なボディライン: 308GTBのボディラインは滑らかで流れるような形状をしており、高い空力性能を実現している。
- ポップアップヘッドライト: 当時多くのスポーツカーで見られたこの特徴は、308GTBの顔立ちを一層際立たせている。
- サイドエアインテーク: エンジン冷却のために設計されたサイドのエアインテークは、機能的であると同時にデザインのアクセントにもなっている。
レオナルド・フィオラバンティによるフェラーリ308GTBのデザインは、フェラーリの歴史の中でも特に記憶に残るものとなっている。そのデザインは時代を超えて多くの人に愛され、今日でもクラシックカーとしての価値を高めている。フィオラバンティの作品は、ただの車を超えた芸術作品として、自動車史にその名を刻んでいるのである。